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基本性能も高めな1台

快適フルHDゲームプレーならコスパ抜群の10万円台Ryzen 5搭載ゲーミングPC

2019年07月02日 09時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「SR-ar5-5430FS3GF/W10」

 10万1304円からというお手頃な価格が魅力的なパソコンショップ SEVENのゲーミング向けデスクトップパソコン「SR-ar5-5430FS3GF/W10」。CPUにRyzen 5 2600を、GPUにGeForce GTX 1660を採用したマシンだが、はたしてゲームはどの程度快適にプレーできるのだろうか。そこで、いくつかのゲームテストを通してSR-ar5-5430FS3GF/W10のポテンシャルを探ってみたい。

1920×1080ドットであれば申し分ないパフォーマンスを発揮

 まずは、定番のベンチマークソフト「3DMark」(Version 2.8.6578)の結果から見ていこう。SR-ar5-5430FS3GF/W10のスコアは、Fire Strikeで12269とミドルクラスの製品としては良好だ。さすがにFire Strike Extreme、Fire Strike Ultraと解像度が上がるにつれてスコアが落ち込んでいくものの、DirectX 12のテストであるTime Spyでは5476とまずまずのスコアを発揮。Fire StrikeやTime Spyのような解像度が1920×1080ドットであれば、グラフィックス性能は申し分ないといってよさそうだ。

3DMarkの結果

 続いて3DMark実行時に加えて、30分間放置した状態をアイドル時とし、それぞれの時点におけるSR-ar5-5430FS3GF/W10の消費電力を「Watts up?PRO」を使って計測してみた。すると、3DMark実行時でも200W程度に留まっており、SR-ar5-5430FS3GF/W10の消費電力は低めと捉えてよいだろう。SR-ar5-5430FS3GF/W10は定格出力600Wの定格電源ユニットを搭載しているが、この消費電力であればカードやHDDなどを追加しても問題ないだろう。

Watts up?PROの結果

 では実際のゲームでのパフォーマンスはどの程度なのだろうか。そこで、「Apex Legends」を実際にプレーし、1分間の平均フレームレートと最小フレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。なお、描画関連のオプションは、すべて負荷が最大になるように設定している。すると、SR-ar5-5430FS3GF/W10は、1920×1080ドットであれば最小フレームレートが100fps弱とかなり高いパフォーマンスを発揮。さすがに3840×2160ドットになるとフレームレートは大きく落ち込んでいるが、2560×1440ドットまでなら十分プレイアブルな結果を残しているといってよい。

Apex Legendsの結果

 「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」も実行した。なお、グラフィックス品質は「最高品質」に指定している。その結果だが、SR-ar5-5430FS3GF/W10は、2560×1440ドット以下の解像度であれば、スクウェア・エニックスが指標で最高評価とするスコア7000以上のパフォーマンスを発揮。最小フレームレートを見ても、1920×1080ドットで36fpsと、かなり快適にプレーできることがわかる。

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマークの結果

フレームレート

基本性能も高め
トランスコードに要する時間もチェック

 では、ゲーム以外のパフォーマンスもチェックしておきたい。そこでマシンの総合性能を計測する「PCMark 10」(Version 2.0.2115)を実行してみよう。なお、今回は無償版でも利用可能なPCMark 10“無印”のテストを実行している。SR-ar5-5430FS3GF/W10の総合スコアは5349とまずまずだが、目を惹くのはやはりEssentialsのスコアの高さだ。

PCMark 10の結果

 Essentialsは、アプリケーションの起動やウェブブラウジング、ビデオ会議の性能をチェックするテストグループで、これらのテストによりシステムの基本性能を測ることができる。つまり、Ryzen 5 2600を搭載したSR-ar5-5430FS3GF/W10の基本性能は、十分に高いといってよいだろう。

 最後に「ffmpeg」(Version 4.1.3)を用いたトランスコード性能も見ておこう。今回は、実際にFFXIVをプレーしている7分弱のMotion JPEG形式の動画ファイルを用意。このファイルをffmpegでH.264/AVC形式とH.265/HEVC形式のそれぞれへトランスコードに要する時間を計測する。

ffmpegのトランスコード

 その結果を見てみると、H.264/AVCであれば20分弱でトランスコードが終了しており、かなり実用的な結果だ。負荷の大きいH.265/HEVCだとやはり時間が掛かるものの、それでも50分弱と、Ryzen 5 2600の6コア/12スレッドが如何なくそのパフォーマンスを発揮している。

フルHDでゲームをプレーするのであればコストパフォーマンスは抜群の1台

フルHDなら快適ゲームプレー可能な高コスパな1台

 以上のようにSR-ar5-5430FS3GF/W10は、1920×1080ドットであればほとんどのゲームが快適にプレーできるパフォーマンスを備えているといってよい。タイトルによっては、2560×1440ドットでもプレーに支障はないだろう。さらに、PCMark 10やトランスコード性能を見ても、ゲーム以外のパフォーマンスも申し分ない。10万円を切る価格でこれだけのポテンシャルを有しているのであれば、かなり食指が動くユーザーも多いのではないだろうか。

試用機の主なスペック
機種名 SR-ar5-5430F/S3/GF/W10/D3
CPU Ryzen 5 2600
グラフィックス GeForce GTX 1660
メモリー 8GB
ストレージ 240GB SSD
内蔵ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)
インターフェース(前面) USB 3.0×2、オーディオイン/アウト端子
インターフェース(背面) USB 3.1 Gen2(Type-C)端子、USB 3.1端子 Gen2、USB 3.1端子×4、ライン入力/ライン出力/マイク端子、PS/2端子、有線LAN端子、DisplayPort 1.4×3、HDMI端子
サイズ およそ幅210×奥行454×高さ465mm
OS Windows 10 Home(64bit)

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