日本国内で開催されているモータースポーツの最高峰である「スーパーフォーミュラ」。「SUPER GT」をはじめ、国内外で活躍するトップドライバーがエントリーし、時速300km/hの世界でしのぎを削っています。
今シーズンからカテゴリー専用レーシングカーが最新モデル「SF19」に進化。スーパーフォーミュラを主催する「日本レースプロモーション」は、これを機にプレイステーション4用ソフト「グランツーリスモSPORT」を開発製作したポリフォニー・デジタルとコラボレーションし、同ゲームに「SF19」を追加導入しました。そしてこの6月から、このゲーム上でのレース、つまりeSportsシリーズを開幕させました。それが「スーパーフォーミュラ・ヴァーチャルシリーズ」です。
家族連れで賑わう
ショッピングモールの中でのレース
「スーパーフォーミュラ・ヴァーチャルシリーズ」は、イオンモール株式会社の協力により、ショッピングモール「イオンモール」にて全3戦開催されます。エントリーは、スーパーフォーミュラ公式サイトからの事前抽選もしくは、現地抽選で誰もが気軽に参加できます。
記念すべき第1回は、神奈川県座間市の「イオンモール座間」にて6月9日(日)に開催されました。事前抽選と当日抽選から計65名がエントリー。実は筆者もその中の一人でした。
午前中からお昼にかけて、3グループに分けての予選タイムアタック。予選コースは、日本屈指の高速サーキットである「富士スピードウェイ」。予選走行時間は4分間しかないので実質2周で準決勝に進めるベスト12のタイムを記録しなければならないシビアな戦いでした。
筆者も事前に自宅で練習を積んで、1分23秒台を記録したのである程度自信を持って予選に挑みました。しかし、ここは日曜日でショッピング中の人々と他の選手などに囲まれた中、ついつい体に力が入ってしまいベストタイムは1分25秒フラットと振るわず。残念ながら準決勝には進めませんでした。
その中で予選トップ通過を果たしたのは、「グランツーリスモ」の様々な大会で好成績を残す、世界トップドライバーのカルソニック選手。ただ一人、1分21秒735という驚異的なタイムを記録しました。
カルソニック選手は、迫り来るカーブに対して的確なステアリングの切れ角で、ほとんど修正をしないのでマシンの挙動が乱れずアクセルを踏んでいけるのです。アタック後に同選手に予選アタックについて伺ったところ「1周目は、プレイ環境(普段自宅での環境との違い)を理解してアジャストして2周目にアタックをしています」とのことでした。