中国 上海で開催中のCES ASIA 2019で、フォッシルグループは自社ブランドや生産を担当するディーゼル オン、エンポリオ アルマーニ コネクテッドなどのスマートウォッチを展示。他社にはないファッション性と心拍センサー、GPSといったテクノロジーの融合をアピールした。
ブースで展示していたブランドはフォッシル、スカーゲン、A|X アルマーニ エクスチェンジ コネクテッド、ディーゼル オン、エンポリオ アルマーニ コネクテッド、マイケル・コース アクセスと6つのブランド。
今回の展示会で初披露したモデルは見当たらなかったが、心拍センサーと&GPSを内蔵したスマートウォッチや、スマートフォンの通知を針で表示するアナログ時計とのハイブリッドスマートウォッチをディスプレーしていた。
フォッシルグループのタッチ対応スマートウォッチは、OSにグーグルの「Wear OS by Google」を搭載している。一方中国はグーグルの各種サービスを規制しているため、中国向けのイベントで展示してあるのは意外な印象もあるが、「Wear OS by Google」に関しては、Playストアなどグーグルサービスを搭載しない、中国オリジナルのシステムがある。
そのため「Wear OS by Google」を搭載したスマートウォッチは、グーグルが中国へ提供している数少ないサービスのひとつだ。
ただしデモ機を操作してみると、単に中国語表記になっているだけでなく、日本を含む海外モデルとはインターフェースやアプリが若干違っている。たとえばアプリストアは中国オリジナルとなっている。ウォッチフェイスを左にスワイプして呼び出すヘルスアプリも、Google Fitではなく別のアプリとなっている。
スマートウォッチに興味をもっているユーザーは気がついたかもしれないが、ヘルスアプリとして搭載されているのは、中国のスマートウォッチメーカーMobvoiの「TicWatchシリーズ」と同じ。実はMobvoiはグーグルと提携しており、中国で提供できないGoogleのサービスに関する機能は、Mobvoiの技術やアプリが使われている。
そのような背景もあることから、フォッシルグループの製品ではないものの、展示ブースにはMobvoiのコーナーもあり「TicWatchシリーズ」が展示されていた。
フォッシルグループのブースでは、多くの来場者が足を止めてそれぞれのウォッチをチェックしたり、説明員に話を聞いている姿もあり、中国ではスマートウォッチに対する関心が高いように見えた。