現時点で最強クラスのドラレコ「コムテックZDR026」
さて、このZDR026を少しご紹介しましょう。カメラには前後とも370万画素でソニー製の1/2.8型CMOSセンサーを採用。STARVIS(スタービス)と呼ぶ高感度タイプで、夜間もバッチリ記録できる優れモノであり、今では各社のハイエンドモデルはこぞって採用しています。これにF2.0の広角レンズと組み合わせて、水平113° 垂直60°(対角133°)と広範囲の映像撮影を可能としています。
現在のハイエンドドライブレコーダーは、車線逸脱警告や先行車発進お知らせ機能といったドライバーサポート機能を多数搭載しています。ZDR026ではさらに「後続車接近お知らせ機能」を初搭載。ある速度以上において、後続車が一定距離まで近づくとアラート音と共に自動録画をする優れモノで「煽り運転自動録画機能」と言い換えてもよいでしょう。幸いなことに筆者はテレビで報道されるような「激しい煽り運転」を受けたことはありませんが、事故同様、煽り運転はいつ遭遇するかわかりませんから、備えあれば憂いナシです。
そして高画質化の恩恵をもっとも受けるのがオプションケーブルを用いた駐車監視機能でしょう。エンジンを切ってから最大12時間ドラレコが動作し車両を監視、イベント発生時(衝撃感知時)の様子を記録するこの機能もまた、各社標準搭載しつつありますが、このモデルの場合イベント発生前からの様子もバッチリ記録可能です。実は現在販売しているモデルの中には、イベント発生前の様子が記録できないモデルもあるのです。
使い勝手は……だが、機能と画質に満足
販売店員の方と作業者の方とで取り付け位置などについて相談した後、A PITオートバックス東雲の綺麗なピットで作業開始。
作業そのものは約1時間半で完了しました。フロントカメラはルームミラーの裏、つまり運転席側に設置することにしました。これはmicroSDカードスロットが画面向かって本体右側にあり、助手席側だと取り出しづらいこと、さらにカメラが本体正面から左側にオフセットしているため、可能な限り車体中央にレンズを寄せたかったためです。
いっぽうリアカメラは、取り付けた車両(ホンダ・S660)の場合、後部中央のリアガラスが開閉する都合上、ガラス面への取り付けは不可。ガラス以外の部分に設置するとカメラボディーがルームミラーに思いっきり映り視界の妨げになるため、必然的に右か左の小窓ということになりました。結果、カメラレンズが本体右側にオフセットしている都合、運転席側の真後ろに配置することとなりました。ちなみにS660の純正シートの場合、シートを後ろまで下げきるとカメラとヘッドレストが接触するため、さらなる工夫が必要になります。もっともこれはS660に限った話で、他の車種でしたら問題はないかもしれません。