アマゾンが発表した「プライム・エア(Prime Air)」は、配送用ドローンの最新型プロトタイプだ。
新型ドローンは、アマゾンがラスベガスで開催した「リ・マーズ(re:MARS)」カンファレンスで発表された。エネルギー効率と安全性の向上を目指して設計されている(顧客の玄関先に着陸を計画しているのであれば、悪くない考えだ)。テスト飛行の動画で分かるように、ドローンは2つのモードを備えている。垂直に離着陸して、機体の位置を変えて水平に飛ぶ。グーグルもドローン配送プロジェクトで同様の方法を用いている。
どうやらアマゾンは、将来ドローン配送が文字通り飛躍し、商品を人々に配送する方法が生まれ変わることに賭けているようだ。最終的なゴールは「完全な電動ドローンが 最高時速24キロメートルで飛び、2.25キログラム以下の荷物を30分内に顧客へ配送すること」だとアマゾンは述べている。それがいつ実現するかについては、さっぱり分からない。
確かにドローンは辺境地域へ臓器や血液を届ける方法としてテストされているとはいえ、航空機による宅配の実現はまだ先のように思える。構想されているような航空機が安全に空路を航行できるのも不明であれば、不慮の事態が発生したときにどう振る舞うのかも明確ではない。ドローンにとっては、不慣れな玄関先や前庭の芝生のどこに着陸するのかを自ら判断することが大きな課題だ。