KDDIとナビタイムジャパンは6月5日、共同でMaaS (Mobility as a Service)領域の取り組みを推進していくことを発表した。
都市部の慢性的な交通混雑解消や過疎地域での生活路線の確保など、社会課題の解決を支援するためとのこと。両社の理念のもと、交通事業者や自治体とともに交通のデジタルトランスフォーメーションを推進し、より豊かな交通社会の実現を目指すという。共同で取り組む領域は4点。
ひとつは検索・予約・配車・決済・アプリ開発など、MaaSの実現に必要となる基本機能の共同開発、交通事業者や自治体によるMaaS領域立ち上げの支援。
もうひとつは両社の利用者の接点を最大活用したプロモーション支援、ビジネス開発拠点である「KDDI DIGITAL GATE」を活用した、MaaSビジネスの持続的な収益化の支援。
3点目は交通混雑・渋滞やオーバーツーリズムなどの解決に向け、両社が保有する通信や交通ビッグデータの共同解析・効果検証による新たなビジネス開発の支援。
4点目は地域の課題や特性に応じた実証実験の支援。
KDDIは、利用者から得られるビッグデータを活用した人口動態分析/予測、通信サービスの提供、ライフデザイン領域 (グルメ・ホテルなど)、KDDIグループ会社 (電子チケット・広告・データ解析など) との連携も進め、より豊かな交通社会の実現を目指すとのこと。
ナビタイムジャパンは、鉄道やバス、タクシーのほか、オンデマンドモビリティにも対応できる経路探索エンジンを用いたMaaS基本機能の開発とマルチモーダルナビゲーション技術の提供、および利用者から得られる交通・観光ビッグデータを活用したインバウンド動態分析や、交通コンサルティングを提供するとのこと。