低価格なものなら1万円前後から購入できるフルHDクラスの液晶ディスプレー。しかし、安いものは色味にクセがあったり、画面の場所によって輝度が変化し、本来の色での表示ができないものも数多くある。とくに写真やイラストを趣味にしている人にとって、この色の違いというのは気になるポイントだ。
こういった人にオススメなのが、広い色域と輝度ムラの少ない高画質を実現している「ColorEdge CS2420-Z」だ。
ColorEdge CS2420-Z
実売価格 9万7000円前後
サイズ | 24.1インチ |
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パネルの種類 | IPS |
解像度 | 1920×1200ドット |
輝度 | 350cd/m2 |
表示色 | 10bit(約10億7374万色) |
色域 | Adobe RGBカバー率99% |
入力端子 | DisplayPort、HDMI、DVI-D |
画面の輝度ムラが少なく色域も広いクリエイター向け液晶
プロ向けの製品を数多く扱うEIZOから登場した「ColorEdge CS2420-Z」。コンシューマーモデルとなる製品だが色へのこだわりは継承されており、Adobe RGBを99%カバーする広色域で、美しい空の青色や新緑の緑色など、sRGBでは表現しきれない色まで再現できるのが特長だ。
さらにうれしいのが、輝度ムラの少ないバックライト表示を実現していること。輝度ムラがあると、場所によって縞のような模様が見えたり、画面の半分が暗く見える、同じ色を表示しているのにグラデーションのように色が変化して見えるといった問題が起こりやすい。「ColorEdge CS2420-Z」では独自の補正回路を搭載し、輝度と色度が均一になるよう補正しているので、ムラのない見やすく美しい表示が可能となっている。
出荷時に工場で1台ずつ調整し、理想的な階調表示となっているというのもポイントだ。とくに写真やイラスト、デザイン向けの液晶ディスプレーを探している人なら、購入後すぐに正確な色で使い始められるという手軽さがうれしい。
もちろん自分で色調整を行うハードウェアキャリブレーションにも対応。別売のセンサーを使うことで、長期利用時の色ズレなどを修正できる。
「EX3」を使ってハードウェアキャリブレーションに挑戦
出荷時に調整されているため最初は必要ないものの、長期利用となれば色の補正が必要となってくる。そこで、実際に「EX3」を使ったキャリブレーションを試してみた。
まずはディスプレーとセンサーをそれぞれUSBでPCと接続。続いてキャリブレーション用ソフトの「ColorNavigator 7」を起動し、補正したいカラーモード(Adobe RGBなど)をリストから選択する。後は「キャリブレーション」ボタンをクリックして、画面の指示に従うだけだ。作業はほぼ自動化されているため難しいことは何もなく、簡単に利用できた。
キャリブレーション結果の画面で「完了」をクリックすると、調整された状態がディスプレーに保存される。これで再び出荷時と同じように、しっかりと色調整された状態で使えるようになるわけだ。
手頃価格でハードウェアキャリブレーション対応の 「ColorEdge CS2410」も気になる!
ColorEdge CS2410
直販価格 5万3784円
サイズ | 24.1インチ |
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パネルの種類 | IPS |
解像度 | 1920×1200ドット |
輝度 | 300cd/m2 |
表示色 | 8bit(約1677万色) |
色域 | sRGBカバー率100% |
入力端子 | DisplayPort、HDMI、DVI-D |
ムラを抑える輝度補正回路の搭載、出荷時の色調整、ハードウェアキャリブレーション対応といった特長はそのままに、半額近くの5万円台という低価格を実現したのが、「ColorEdge CS2410」。違いといえば、「ColorEdge CS2420-Z」が10bit表示に対応しているのに対し、「ColorEdge CS2410」は8bitまでの対応となるところ。色域はsRGB 100%にとどまるものの、Webコンテンツの作成やイラスト用途、写真の入門機としては満足できるレベルとなっている。
EIZO Webサイトでは、用途に合わせたおすすめモデルを紹介しているのでぜひチェックしよう。
■CS2410とCS2420-Zあなたならどっち?