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東大・松尾研発AIスタートアップACES、Deep30およびIGPIからシードラウンドとして数千万円の資金調達を実施

株式会社ACES
2019年05月22日

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株式会社ACES
- 画像認識サービスSHARONの提供を開始 -

東京大学松尾研究室発のAIスタートアップ、株式会社ACES(エーシーズ、CEO 田村 浩一郎、以下「ACES」)は、東京大学 松尾 豊研究室の関係者が中心となって運営するVCファンド「Deep30投資事業有限責任組合」(代表 田添 聡士、以下「Deep30」)と、株式会社経営共創基盤(代表取締役マネージングディレクター 村岡 隆史)を引受先として、第三者割当増資による資金調達を実施し、ヒューマンセンシングを中心とした画像認識サービスSHARONの提供を開始いたしましたことをお知らせします。 合わせて、松尾 豊 氏(東京大学工学系研究科教授、一般社団法人日本ディープラーニング協会理事長)と川上 登福 氏(株式会社経営共創基盤パートナー、一般社団法人日本ディープラーニング協会理事)の両氏が、ACESの顧問に就任致しました。





■株式会社ACESについて
株式会社ACES(https://acesinc.co.jp/)は、東京大学松尾研究室発のAIスタートアップです。
「アルゴリズムで、社会はもっとシンプルになる。」という理念のもと、AIの共同研究開発・アルゴリズムパッケージ提供を行なっています。世界中でIT化・スマート化が進みウェブ上での最適化が進んでいる一方で、実社会の現場には依然として複雑で属人的、非効率な業務が数多く存在します。ACESは、最先端のAI研究開発能力をいかし、Deep Learning技術を始めとしたアルゴリズムの力によって、実社会をシンプルにし、だれもがいきいきと生きられる社会の実現に貢献して参ります。


■画像認識サービスSHARONについて
今回ACESが提供を開始するSHARON(シャロン)(https://sharon.jp/)は、ヒトの顔認識、感情や行動の分析、モノの検知などを実現する組み込み型の画像認識アルゴリズムパッケージです。最先端のAIアルゴリズムが実現する「機械の眼」をさまざまなビジネスシーンに柔軟かつ手軽に組み込むことができます。SHARONは、特にヒトの認識アルゴリズムに強みを持ち、専門家が注視する必要があったヒトの心の動きの把握や、身体動作を伴う業務におけるパフォーマンス分析などにおいて特に高い効果を発揮します。SHARONにより、AI導入をより手軽でシンプルにすることで、より多くの実ビジネスにおける、複雑で属人的、非効率な業務を無くしていくことを目指します。





                    
■シードラウンドの引受先と資金調達の目的
このたびのシードラウンドの資金調達の引受先は、AI研究で著名な東京大学 松尾 豊 研究室の関係者が運営する、Deep LearningなどのAI技術に特化したVCファンド「Deep30」と、株式会社経営共創基盤です。調達した資金は、SHARONの研究開発やエンジニアをはじめとした人材採用に活用し、さらなる成長を図ります。また、このたびの資金調達に合わせて、松尾 豊 氏(東京大学工学系研究科教授、一般社団法人日本ディープラーニング協会理事長)と川上 登福 氏(株式会社経営共創基盤パートナー、一般社団法人日本ディープラーニング協会理事)が、ACESの顧問に就任致しました。両氏の顧問就任により、最先端研究の社会実装による社会課題の解決を一層推進して参ります。


■コメント
株式会社ACES CEO 田村浩一郎 氏



「属人的な労働を前提にした産業構造は、人口減少に伴い限界を迎えていると感じています。ACESは、『アルゴリズムで、社会はもっとシンプルになる。』というビジョンのもと、特に実社会とウェブの境界に着目し、Deep Learning技術の社会実装に取り組んできました。この度の資金調達と松尾氏、川上氏の顧問就任といったご支援にレバレッジを効かせ、大きな社会インパクトを生み出すべく非線形的な成長を遂げてまいります。」


東京大学 松尾 豊研究室 松尾 豊 氏




「ACESは、能力の高い優れたメンバーが揃った会社だと思います。Deep Learningの技術のみならず、さまざまな技術を習得する力、コミュニケーション能力、あきらめずに困難を乗り越えていく力など、急成長するスタートアップに必要な資質を備えています。その活躍と成長を応援しています。」


株式会社経営共創基盤パートナー 川上 登福 氏



「高い技術力・ビジネス感覚・強い個性の集団、そんなACESとの経営・事業・技術の議論は常に新鮮で刺激的です。今後、更に、そして急速に、事業領域を拡大するACESの経営を支えるべく、顧問としてACESの経営全般の支援をおこなっていきます。」


Deep30 代表 田添 聡士 氏



「ACESの高いエンジニアリング力はもちろんのこと、多くの共同研究・開発で培った領域ごとの課題の真因をキャッチアップする力にとても魅力を感じています。今後、深層学習により物事の認識・予測、時には判断までが非常に低コスト・高精度で可能となり様々なビジネスのあり方が変貌していくことが予想されます。ACESが自身の強みを活かし、その変貌を推進してくれると確信しております。」



■関係各社概要
株式会社ACES
会社名:株式会社ACES
代表者:CEO 田村 浩一郎
所在地:東京都文京区本郷2丁目35-17コート本郷401
設立:2017年
事業内容:Deep Learningを用いた画像認識技術を中心とした、AIアルゴリズムソリューションの開発・提供
URL:https://acesinc.co.jp/


株式会社経営共創基盤
会社名 : 株式会社経営共創基盤
代表者 : 代表取締役マネージングディレクター 村岡 隆史
所在地 : 東京都千代田区丸の内一丁目 9 番 2 号 グラントウキョウサウスタワー8 階
設立 : 2007年
資本金 : 43億円
事業内容 : 長期的・持続的な企業価値・事業価値の向上を目的とした企業の成長支援
URL : https://www.igpi.co.jp

Deep30投資事業有限責任組合
組合名 : Deep30投資事業有限責任組合
代表者 : ジェネラルパートナー 田添 聡士
設立 : 2018年
ファンドサイズ : 10億円
事業内容 : 深層学習の技術を強みとした企業に特化したベンチャーキャピタル
URL : http://deep30.vc


■顧問プロフィール
松尾 豊 氏

1997年 東京大学工学部電子情報工学科卒業。
2002年 同大学院博士課程修了。博士(工学)。同年より、産業技術総合研究所研究員。
2005年8月よりスタンフォード大学客員研究員を経て、2007年より、東京大学大学院工学系研究科総合研究機構/知の構造化センター/技術経営戦略学専攻准教授。
2019年より、東京大学大学院工学系研究科 人工物工学研究センター/技術経営戦略学専攻 教授、東京大学工学部システム創成学科知能社会システム(PSI)コース長。
専門分野は、人工知能、ウェブマイニング、ビッグデータ分析。人工知能学会からは論文賞(2002年)、創立20周年記念事業賞(2006年)、現場イノベーション賞(2011年)、功労賞(2013年)の各賞を受賞。
人工知能学会では学生編集委員、編集委員を経て、2010年から副編集委員長、2012年から編集委員長・理事。2014年から2018年まで倫理委員長。
2017年より日本ディープラーニング協会理事長。

川上 登福 氏
大手商社、GEを経て、IGPIに参画。AI関連の全社戦略策定・新規事業開発、AIアルゴリズムの研究開発、ビッグデータ解析、IoT戦略等を多数統括。

株式会社 経営共創基盤(IGPI) パートナー 取締役マネージングディレクター
株式会社 IGPIビジネスアナリティクス&インテリジェンス(BAI) 代表取締役 CEO
株式会社 IGPIテクノロジー 取締役
一般社団法人日本ディープラーニング協会 理事
国立研究開発法人 産業技術研究所 情報・人間工学領域 人工知能研究センター 客員研究員
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 技術委員
内閣府 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP) スマートバイオ産業・農業基盤技術 戦略コーディネーター
内閣府 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP) ビッグデータ・AI を活用したサイバー空間基盤技術 イノベーション戦略コーディネーター

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