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ハッブル宇宙望遠鏡の成果の集大成、26万の銀河を捉えた写真

2019年05月14日 07時56分更新

文● Charlotte Jee

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合成処理されたこの画像は、ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた16年分のデータを使って作られた。おおよそ26万5000の銀河が写っており、その年代は、133億年前、ビッグバンからわずか5億年後の宇宙にまで溯る。

この画像は、最初のハッブル深宇宙(Hubble deep-field )の画像ではない。ハッブル深宇宙の画像が初めて公開されたのは1995年のことだ。その後、2003年、2004年、2012年にも公開された。今回の画像は、ハッブルが以前に撮影した複数の写真を組み合わせて作成しており、これまででもっとも包括的なものだ。7500枚の個別の画像を写真を合成処理したもので、ハッブル・レガシー・ フィールド(Hubble Legacy Field)と呼ばれている。以前に撮影された画像の30倍ほどの銀河が写っており、冒頭の画像は全体のごく一部分にすぎない。画像全体はこちらで見ることができる

ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた銀河の多くは、非常に遠い場所に存在している。その銀河の光が地球に届くまでに何十億年もかかるほどだ。つまり、ハッブル宇宙望遠鏡は、何十億年も前の銀河の姿を私たちに見せてくれる一種のタイムマシンなのだ。

新たな宇宙望遠鏡が将来打ち上げられるまでは、今回の画像に勝る画像は出てこないだろうと、サンタクルーズにあるカリフォルニア大学のガース・アイリングワース特別教授は述べている。アイリングワース特別教授は、今回の画像合成チームを率いた人物だ。幸運なことに、米国航空宇宙局(NASA)は、新たな2基の望遠鏡の打ち上げを計画している。2021年にはジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を、2025年には広視野赤外線サーベイ望遠鏡を打ち上げる予定だ。

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