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歴代CPUを展示、プロゲーマーも登場!AMD50周年を祝うイベントレポート

2019年05月02日 09時00分更新

文● 笠原一輝 編集●ジサトラハッチ

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1969年5月1日に米国で創業されたAMD、x86互換プロセッサメーカーとして発展を遂げてきた歴史

 AMDは1969年5月1日にアメリカ合衆国カリフォルニア州において創業者で初代CEOのジュリー・サンダース氏などにより設立された半導体メーカーで、当初はDRAMなどのメモリチップを製造していたが、Intelのセカンドソースとしてx86プロセッサの製造ライセンスを得て大きな成長を遂げることになった。

 他のx86互換プロセッサメーカーが出ては消えということを繰り返す中、AMDはIntelと競争できるだけの独自のマイクロアーキテクチャを備えたx86プロセッサを続々と出荷し、1999年に出荷を開始したAthlonシリーズでは、2000年にIntelに先駆けて1GHzに達成した製品を発表するなど、時期によってはIntelを上回る性能を発揮するなどして、Intelの競合メーカーとしての地位を確実にした。

 さらに、2004年には後にx64と総称されることになるx86の64ビット版(AMD64)に対応したAthlon 64(クライアント用)/Opteron(サーバー用)をIntelに先駆けて出荷して、特にサーバー向けとなるOpteronが、64ビットのメモリアドレスが可能になっていることのメリットを生かしてIntelのXeonからシェアを奪いAMD躍進の原動力となった。

 近年では2017年に新しいアーキテクチャであるZenアーキテクチャを採用したRyzenをリリースすると、再び大きな注目を集めるようになった。Ryzenは、それ以前のAMDのCPUに比べて高い性能を発揮し、特にデスクトップPC向けのCPUではIntelのCPUを上回る性能を発揮するようになった。

 また、2006年にAMDが買収したATI Technologies由来のGPUでは、Radeonシリーズとして、NVIDIAのGeForceと人気を二分している。今年1月に行なわれたCESでは、Radeon VIIと呼ばれる7nmの製造プロセスルールで製造されたゲーミング向けGPUをいち早く発表し、2月から出荷を開始して、注目を集めていた。

 そんななか、市場には4月29日よりAMD50周年を祝う特別版の数量限定CPU「Ryzen 7 2700X 50th Anniversary Edition」が発売され、AMD50周年を盛り上げる要素の1つとなっている。

Ryzen 7 2700X 50th Anniversary Edition

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