パワフルな第8世代Coreプロセッサーを搭載し、ほぼA4サイズで約1kgという軽さの2 in 1ノートパソコン「dynabook V8」(ウェブ直販モデルは「dynabook VZ82/M」)。ディスプレーこそ12.5型と小さめだが、その分手軽に持ち歩けるほか、なんといってもメインマシンとして活用できるスペックなのが魅力的だ。今回はこのdynabook V8の、使い勝手を検証してみた。
軽いタッチでタイピングできるキーボード
「dynabook V8」のキーボードはテンキーレスタイプ。キーピッチは19mmで配置されており、デスクトップパソコンのキーボードと同じ感覚でタイピングできる。横幅がないキーボードでは縦長になるキーがあったりするが、「dynabook V8」では右から2列目がわずかに細いものの、キーのサイズは基本的にしっかりと確保されている。
キーストロークは1.5mmと浅いが、タイピング時にしっかりと打っている感覚は伝わってくる。また見た目ではほとんどわからないが、キーはフラットではなく、0.2mmのへこみがある。このへこみが指の腹のカーブにフィットするのでとても打ちやすい。長文を入力していてもスムーズに、そして軽やかにタイピングでき、タイピング音自体小さめだ。
キーの配置にも変わった部分はなく、dynabook V8でタイピングする際にとまどう要素はほとんどない。カーソルキーが通常キーの半分しか高さがないが、横幅がある分あつかいやすい。ただ、このカーソルキーの幅を確保していることで、いちばん手前のキーは全体的に若干左に寄っているイメージとなっている。文字変換などにスペースキーをよく使うことがあるので、ホームポジションに手を構えたとき、少し手が左に寄ってしまう感じはある。
タッチパッドはボタンがない一体型タイプ。だが、押したときにはクリックしている感触がきちんと伝わってくる。タッチパッドの感度はシビアすぎずちょうどいいイメージだ。ただ、前述のとおりホームポジションに手を置いたときに手が左に寄るため、右手がタッチパッド部分に触れてしまうことはあった。これは慣れの問題だと思われるが、最初のうちはカーソルなどが思いがけないところにいったりすることもあった。