1400万人のアーティストがマイスペース(MySpace)にアップロードしていた5000万曲以上の楽曲が消失した。同社のデータ保護責任者によると、原因はサーバー移行時のトラブルだという。
事態は1年ほど前に発生した。マイスペースが設立された2003年から2015年までにアップロードされた楽曲すべてが利用できなくなったのだ。 同社は当初、問題の解決に取り組んでいるとしていたが、ついにこの間のすべてのデータを消失したことを認めざるを得なくなった(そう、バックアップはなかったのだ)。
ある楽曲の唯一のコピーをマイスペース上にしか保存していない人はほとんどいないはずだ。だが、大量のデータが一気に失われる可能性があるというこの事実は、インターネットはアーカイブではないことを再認識させる。そんなことはあり得ないだろうと思っていても、 バックアップをとっていなければ、ファイルを失う可能性があるのだ。
Webサイト(それにサイト内での活動履歴)がインターネット上から姿を消すことは日常茶飯時である。 今月初め、インターネット・アーカイブ(Internet Archive)とアーカイブ・チーム(Archive Team)の2つのアーキビスト団体は、グーグル・プラス(Google+)上で公開されたすべての投稿が永久に失われてしまう前に、急いで保存に取り組んでいると発表している。 不振に終わったグーグルのソーシャル・ネットワークのデータは、4月に削除が始まる予定だ。