10ギガの速度をフル活用するなら高性能PCと10GBASE環境必須
働き方改革でリモートワークを検討している人にもオススメ
1Gbpsまでであれば回線速度測定サイトの結果も信頼できるものとなっているが、10Gbpsという速度になると、PCの性能、家庭内LANの速度、ブラウザーの違い、計測サイト側の限界など、様々な要因で大きく速度が変化するというのがわかった。
今回の結果を簡単にまとめると、
1.10Gbps回線の速度を出すにはLAN側にも10Gbps環境が必須
2.PCは高速なCPUだけでなく、高速なストレージも必要
3.ある計測サイトで遅くても、別のサイトでは速いこともある
4.ブラウザーによっても速度が大きく変化する
といった感じになる。
10GBASE-Tを標準装備するPCは少ないこと、また、10Gbpsに対応したスイッチが高価ということもあり、とくに10Gbps対応のLAN環境を整えるという条件が厳しい。接続するすべてのPCを10Gbps化するのは難しいだけに、標準提供されるeo光のルーターでは、まずはルーターの10GBASE-Tポートは1台のPCで占拠し、残りは1Gbpsでの接続という使い方がよさそうだ。
今後、1Gbpsを超える回線が普及していけばブラウザー側の最適化も進み、さらに速度を体感しやすくなっていくだろう。現状ではダウンロードなどの単一の用途で超高速になる、というよりは、複数のアプリ・ソフト・PC・その他の機器から同時にアクセスしても速度低下が少なく、お互い影響が少ないまま快適に使えるようになる、というメリットのほうが強い。とくにソフトの自動アップデート、クラウドストレージの利用、リモートデスクトップなど、長時間データ通信を行う用途であれば、その速さが実感できそうだ。ただし、あくまでベストエフォートによる提供になるので、居住地区や回線経路、時間帯などにより、必ずしも今回の速度試験と同レベルの速度が出るとは限らないことは頭に入れておこう。
複数世帯同居などで利用人数が多く「1ギガコース」でも速度低下が気になる、働き方改革によるリモートワークの本格導入で少しでも回線速度を上げておきたい、というのであれば、「10ギガコース」や「5ギガコース」はまさに待ち望んだサービスといえるだろう。
提供開始は4月1日から。エリアはまだ限られてはいるが順次拡大予定となっているので、気になる人はチェックしてみてほしい。
(提供:オプテージ)