インスタ映えするバイク写真が撮れるSDLアプリ「Instaride」
「バイク運転中のカッコいい姿」を撮るためのアプリがSDLコンテストでグランプリ
2019年03月09日 17時00分更新
車・バイクとスマホをつなぐ
SDL規格を利用したアプリが大集合
SDLアプリコンテスト大会実行委員会は3月8日、「クルマとスマホがつながる SDLアプリコンテスト」の最終審査会を開催した。
SDLは「スマートデバイスリンク」の略。スマートフォンアプリを車載ディスプレー上で操作できるように、車・バイクとスマートフォンを連携させるサービスを可能にする規格だ。
今回の最終審査会は、一次審査を通過した10作品を対象としたもの。各作品の制作者によるプレゼンテーションの後、審査員による審査と、賞の発表、講評が行われた。ノミネートされた10作品は以下の通り。
- 「青だよアプリ」Pizayanz H
- 「IMAIKU (イマイク)」ダイハツ工業株式会社・株式会社ミックウェア 合同グループ
- 「Instaride」Instaride
- 「KAWASAKI BUNBUN」Ninja FBB
- 「こどもカメラ」田中雅也
- 「SOMPO-SDL SOMPO」Digital Lab
- 「ツンデレの女の子はお嫌いですか?」函館高専プロコン研究会
- 「Nenpi!~結局燃費っていくらなん!?~」斎藤悠太
- 「車載補聴アプリ ピーポ」猪俣充央
- 「Voice Bottle」河野祥平
インスタ映えするバイク写真を撮ってくれる「Instaride」
グランプリを受賞したのはチームInstaride(インスタライド)によるアプリ「Instaride」で、賞金50万円と副賞としてヤマハの電動バイク「E-Vino」が贈呈された。「Instaride」は、バイクを運転している姿を、他人に撮ってもらうためのアプリ。製作者のデザインエッグ株式会社代表取締役CEO 佐田幸宏氏は「バイクに乗っていると、自分で写真を撮ることは難しい」という点に着目し、開発に着手したと話す。
バイク愛好家にとって、ウェアラブルカメラなどを使った撮影でなく、走行中のかっこいい写真は憧れ。Instarideは、このアプリを入れた撮影者側のスマートフォンに、同じくこのアプリを入れて撮影を希望している近隣走行中のライダーの位置が表示され、ベストな瞬間の撮影を可能にするというもの。ライダー側は、エンジンを止めると、撮影者に撮ってもらった写真を受け取れる仕様だ。
速度や、撮影地点のGPS情報を埋め込む機能も設ける一方で、速度超過の運転を撮影した際は情報が表示できないようにするといった工夫を盛り込むことで、安全運転の促進にもつなげられるとした。
審査員も、「バイクに乗っている人は、かっこいい自分の姿を見て欲しいという気持ちを持っている人が多い。その心理を汲んだ、うまい切り口」と評した。
グランプリチームへの独自取材や、イベントの詳報は、近日中に改めて掲載する。
(提供:SDLコンソーシアム 日本分科会)