モビリティーを軸に地域を活性化する
発表会に登壇した宮古カレンを運営するカレンスタイルの代表取締役社長 松良文子氏は「移動の手段を提供するのではなく、宮古島を全身で味わってもらいたい。モビリティーを軸にして地域の活性化を目指していく」と説明。宮古島を選んだポイントについては「沖縄の中でも特に海が綺麗で、サンゴでできた島。環境に負荷をかけないPCX ELECTRICがあっているのでは」と語った。
PCX ELECTRICを提供しているホンダモーターサイクルジャパンの代表取締役社長 加藤千明氏は「ハードとソフトの両面で準備をしてきた。ハードはPCX ELECTRICだけでなく、70個ほどの充電器やバッテリーパックの配置。さらにヘルメットやグローブ、ウェアなど乗車装備も用意している。また、ソフト面ではメンテナンスする支店を準備し、ロードサービスにも配慮した」とのこと。PCX ELECTRICで宮古島を安全にツーリングできる環境が用意されているわけだ。
レンタル料金は1万2980円/日(税込)で、利用料にはPCX ELECTRIC(1台)に加え、ヘルメットとグローブ2人ぶん、配車料金、保険料が含まれている。125cc相当で二人乗りも可能だが、運転者は原付二種免許や普通二輪免許が必要で、原付免許や自動車の普通免許では運転できない。利用方法は、専用のウェブサイトから予約および決済が可能。配車先も予約時に指定できる。
残念ながら筆者は免許がないため試乗はできなかったが、ほかの人の試乗した感想を聞くと、かなり静かで快適なツーリングとのこと。特にタンデムの場合、会話がしっかりと聞き取れるのでコミュニケーションをとりながら走れるのが楽しいようだ。実際に見ていて原付二種免許を取得しに行きたくなったほど。
橋の上で風の音は強いが、スクーターの走行音はほとんどない
PCX ELECTRICは一般販売されていないものの、ホンダは宮古カレンでのレンタル事業のほか、東京都と神奈川県エリアで3月からモニター調査を実施。今後は大阪府と兵庫県でも実施予定で、2019年には首都圏でのシェアリングサービスもスタート予定のようだ。とはいえ、青い海を見ながら走る爽快感は宮古カレンならでは。原付二種免許を持っているなら、旅先の候補に宮古島をオススメしたい。