さとうなおきの「週刊アジュール」 第78回
Azure Portalの新しいトップページが利用可能に
Azure DevOpsが「GitHub Enterprise」や「ServiceNow」をサポート
2019年02月01日 13時00分更新
こんにちは、さとうなおきです。「週刊アジュール」では、2019年1月13日~19日の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。
Azure Storage:日本リージョンでのAzure Data Box/Azure File Sync
ストレージサービス「Azure Storage」の一機能「Azure Data Boxファミリ」は、大量のデータをAzureに移動するためのアプライアンスです。
2019年の第1四半期(1月から3月)に日本リージョンでAzure Data Boxが利用可能になる予定であることが、発表されました。
ストレージサービス「Azure Storage」の一機能「Azure Files」は、SMBプロトコルベースのファイル共有サービスを提供します。
Azure File Syncは、Azure Filesのファイル共有と、オンプレミスのWindows Serverで動作するファイルサーバーとの間で同期を行います。
2019年の第1四半期(1月から3月)に日本リージョンでAzure File Syncが利用可能になる予定であることが、発表されました。
- ブログポスト「10 年先を見据えたエンタープライズ IT インフラを考える」
- 記事「100TBのデータをAzureへ物理搬送する『Azure Data Box』国内提供へ」
- 記事「マイクロソフトがWindows 7サポート終了に向けて支援策を発表」
Azure Availability Zones:米国東部2リージョン
Azure Availability Zonesは、Azureリージョン内で複数の可用性ゾーン(アベイラビリティゾーン、AZ)を提供します。
米国東部2リージョンで、Azure Availability ZonesがGA(一般提供)になりました。現在、米国中部、米国東部2、米国西部2、北ヨーロッパ、西ヨーロッパ、東南アジア、フランス中部の7リージョンで、GAになっています。
Azure Portal:1月のアップデート
Azure Portalは、WebベースのAzureの管理コンソールです。
2018年12月のアップデートに続いて、Azure Portalの1月のアップデートがまとめられています。今回のアップデートでは、Azure Portalの新しいトップページが利用可能になりました。
Azure Monitor:Grafana
Azure Monitorは、Azureにおけるフルスタックの監視サービスです。
2017年11月に、GrafanaのAzure Monitorプラグインのプレビューがリリースされていました。この時点では、このプラグインは、Azure Monitorのメトリックのみをサポートしていました。
今回、GrafanaのAzure Monitorプラグインがアップデートされ、Azure Monitor(Azure Log Analytics)のログのサポートがパブリックプレビューになりました。
Azure App Service:.NET Core 2.2、App Service EnvironmentのAZサポート
Azure App Serviceは、Webアプリ、Web API、モバイルバックエンドをホストするためサービスです。
WindowsベースのAzure App Serviceで、.NET Core 2.2がサポートされました。
また、App Service Environment(ASE)のAzure Availability Zonesサポートが、プレビューになりました。
Azure Container Instances:Azure Portalでの停止済みのコンテナーの開始
Azure Container Instancesは、クラスターの管理なしにコンテナーを実行できるサービスです。
Azure Portalで、Azure Container Instancesの停止済みのコンテナーを開始できるようになりました。
Azure DevOps:スプリント146、ServiceNow
Azure DevOpsは、Azure Pipelines(CI/CDパイプライン)、Azure Boards(作業追跡ツール)、Azure Artifacts(パッケージ生成/共有)、Azure Repos(プライベートGitリポジトリ)、Azure Test Plans(テストソリューション)で構成される、開発チーム向けのサービスです。
2018年12月のスプリント144に続いて、Azure DevOpsのスプリント146のアップデートがリリースされました。
スプリント146では、Azure PipelinesのパイプラインウィザードでのGitHub Enterpriseリポジトリのサポートなどの新機能があります。
ITサービスマネジメント(ITSM)サービスを提供するServiceNowとAzure Pipelinesを統合する拡張機能がリリースされました。これによって、ServiceNowをリリースゲートとして追加できるようになります。
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