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さとうなおきの「週刊アジュール」 第73回

「Connect 2018」アップデート ~アプリ開発/インフラ編~

MS主導のOSSプロジェクト「Virtual Kubelet」をCNCFに寄贈

2018年12月20日 07時00分更新

文● 佐藤直生 編集 ● 羽野/TECH.ASCII.jp

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Azure API Management:Consumptionレベル

 Azure API Managementは、既存のAPIに対するAPIゲートウェイのサービスです。

 Azure API Managementで、一定のキャパシティを予約する従来の価格プラン(Developer、Basic、Standard、Premiumレベル)に加えて、Consumptionレベルのプレビューが始まりました。Consumptionレベルは、サーバーレス型であり、呼び出し回数に応じた従量課金となります。

 外部のAzure Cache for Redisを使うことができるキャッシュ持ち込み(BYOC)機能が、Consumptionレベルでプレビューになりました。

 これまでは、Azure API ManagementサブスクリプションをAzure API Management開発者アカウントに関連付ける必要がありました。今回、開発者アカウントとの関連付けを必要としないサブスクリプションを作成できる機能が、Consumptionレベルでプレビューになりました。

Azure DevOps:スプリント144、Azure Boards/GitHub統合

 Azure DevOpsは、Azure Pipelines(CI/CDパイプライン)、Azure Boards(作業追跡ツール)、Azure Artifacts(パッケージ生成/共有)、Azure Repos(プライベートGitリポジトリ)、Azure Test Plans(テストソリューション)で構成される、開発チーム向けのサービスです。

 11月のスプリント143に続いて、Azure DevOpsのスプリント144のアップデートがリリースされました。

 スプリント144では、前回ご紹介した「Azure ArtifactsのPyPIサポート」に加えて、GitHubのコミット、プルリクエストをAzure Boardsの作業項目にリンクできるようになりました。

 また、スプリント144では、Azure Pipelinesの新機能も追加されています。

Azure Boardsの作業項目にリンクされたGitHubのコミット、プルリクエスト

Azure DevOps Projects:Azure IoT Edge

 Azure DevOps Projectsは、好みのプログラミング言語で開発するWebアプリケーションに対して、Azure App Service(Web Apps、Web App for Containers)などの実行環境、Visual Studio Team Services(VSTS)上のGitリポジトリやCI/CDパイプライン、Azure Application Insightsによる監視といった、DevOpsのサイクルに必要なすべてを自動的に構成してくれるサービスです。

 Azure IoT Edgeは、分析やビジネスロジックをクラウド側ではなくエッジ側で実行できるようにするサービスです。

 Azure DevOps Projectsが、Azure IoT Edgeのサポートを追加しました。Node.js、Python、Java、.NET Core、Cで書かれたIoT Edgeモジュールのデプロイがサポートされています。

Azure DevOps ProjectsのAzure IoT Edgeサポート

Azure Portal:12月のアップデート

 Azure Portalは、WebベースのAzureの管理コンソールです。

 11月のアップデートに続いて、Azure Portalの12月のアップデートがリリースされました。

Azure Backup:VMディスクのインプレース復元

 Azure Backupは、バックアップ/復元サービスです。

 Azure Backupで、VMディスクのインプレース復元がサポートされました。起動済みのVMのディスクを、バックアップ済みの復元ポイントで置き換えることができます。

Azure BackupによるVMディスクのインプレース復元

Azure Site Recovery:可用性ゾーン内のVMのディザスターリカバリー

 Azure Site Recoveryは、様々な環境のVMや物理サーバー間のディザスターリカバリー(DR)/移行サービスです。

 Azure Site Recoveryを使って、可用性ゾーン(AZ)にデプロイされたVMを他のAzureリージョンにレプリケート、フェールオーバーできるようになりました。

Azure Site Recoveryを使った、可用性ゾーン(AZ)内のVMのディザスターリカバリー(DR)

Azure Active Directory B2C:ページコントラクト、カスタムポリシーでのJavaScript

 Azure Active Directory B2C(Azure AD B2C)は、顧客のID/アクセス管理機能を提供するサービスです。

 Azure Active Directory B2Cで、ページコントラクトと、カスタムポリシーでのJavaScriptの使用が、パブリック プレビューになりました。

 「データ/AI/IoT編」に続きます。

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