ドコモの値下げは単純に料金が下がるわけではない
ドコモの値下げは前述のように2019年第1四半期と公表されている。しかし、発表された内容をよく読むと「低廉な料金プラン」を提供するとしており、既存ユーザーが何もしなくても支払い額が下がるとは書かれていない。
おそらくは新プランなどに変更しないと支払額は下がらないと思われ、特に今回は通信と端末販売の分離も同時に導入されると思われ、端末購入から2年以内で月々の料金から割引を優遇を受けている状態の既存ユーザーの支払額が、そのまま4割下がるというのは考えにいくい。
新プランを利用するには、新たに端末を購入することを条件にしたり、ユーザー手持ちの端末で新規加入するなどの条件が付けられる可能性がある。また、現在でも継続利用を条件に大幅値引する「端末購入サポート」で購入した端末は、公平性の問題から一定期間は既存プランの継続利用を解くわけにはいかないだろう。
3大キャリアが頑張れば、格安SIMも対抗するはず
値下げ後に競争が起こるのはまず間違いがないところだが、その前にも前哨戦は起こるはずだ。ドコモの新プランの発表と提供時期はどちらも第1四半期とされている。また、新プランの利用に条件があるとするならば、肝心の春商戦でドコモへの買い控えが起こる可能性がある。
とすると、3月も何らかのセールを仕掛けてくる可能性があり、au/ソフトバンクを含めて競争が起こるはずだ。年末からのiPhone 8やiPhone XRへのMNP加入時の特価販売は見慣れた光景だが、この勢いがそのまま3月まで引きずるか、さらに競争が激しくなる可能性もある。
一方の格安SIMも何らかの動きがあるはずだ。実際の月々の支払額などを丁寧に説明すれば格安SIMがリードしている場面はたくさんあり、新規加入時のスマートフォンの割引販売や、無料期間や割引期間の設定などが見られそうだ。
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