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ドローン妨害で英空港が閉鎖、最大11万人に影響

2018年12月21日 11時17分更新

文● Charlotte Jee

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滑走路近くで2機のドローンが目撃されたことで、ロンドンのガトウィック空港は12月19日午後9時から航空機の離着陸を停止している。

同空港のクリス・ウッドルーフ最高執行責任者(COO)によれば、フライトがキャンセルになった2000人を含め、少なくとも1万人が閉鎖の影響を受けた。離着陸は午前3時には一時再開されたものの、別のドローンが目撃されたことから、45分後に再び閉鎖。空港の閉鎖は少なくとも現地時間午後12時(米国東部標準時間午前5時)まで続くと予想される。20日にガトウィック空港に離着陸予定のフライトは760便で、11万人の乗客が利用する。

警察はまだドローン操縦者を突き止めていない。操縦者はドローンを空港から1キロメートル以内、高度120メートル以上で飛ばしたこと、航空機の安全を脅かしたことなど、複数の犯罪行為の責任を問われる可能性がある。特に、航空機の安全を脅かした罪で有罪になれば、5年以下の懲役が課せられる。

空港でのドローン関連のトラブルは増えており、こうした事態に発展するのは時間の問題だった。事態を防ぐために何ができるのだろうか? 警察は今回、流れ弾の危険を回避するため、ドローンを撃墜しなかった。だがこうした事態の再発を防ぐ、別の選択肢がある。たとえば、電波妨害技術、制限空域でのドローン飛行を防ぐジオフェンシング(仮想柵)・ソフトウェアといった方法だ。インドには「許可なくして離陸なし」という政策があり、ドローンのパイロットは飛行前に毎回許可を得る必要がある。もし、ドローンが発見されれば、フォレンジック(鑑定捜査)を利用して所有者を特定することも可能だ。

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