米スーパーマーケット・チェーン大手のクローガー(Kroger)がアリゾナ州スコッツデールで、完全自律自動車による配達を試験中だ。
クローガーは今年7月、ロボット車両企業のニューロ(Nuro)との提携を発表した。発表当時は自動運転車に人間のドライバーが同乗しており、完全自律自動車ではなかったものの、8月以降、およそ1000回の試験を重ねてきた。
現在、少なくとも1台の自律自動車が、シリアルや軽食の配達を始めている。クローガーの配達サービスとしては初となる完全自律自動車「R1」は、12月18日にサービスを開始。配達料金は5.95ドルで、当初はアリゾナ州の1店舗でのみサービスを提供する。利用者は配達車両の到着を外で待ち、荷物は自分で下ろす必要がある。
ポストメイツ(Postmates)の新型ロボットがちょうど先週発表された(そして今週初めには大学生が(炎上した)ロボットのためにキャンドルを灯して追悼した)。EC大手のポストメイツは、荷物を顧客の自宅に届ける最適な方法をしばらくの間探り続けている。しかし食料品店にとって、いわゆる「ラストマイル問題」はさらに解決が困難である。食品は崩れやすく、腐る可能性もあるからだ。解決策をなんとか見つけたいという思いが、膨大な回数の自律自動車テストの原動力となり、さらにたくさんのロボットを道路や歩道に向かわせているのだ。