Amazonからメールが届いた
「アカウントに登録された情報に問題がある」だって?
今日においては、Amazon.co.jpで買い物をしたことがない、という人のほうが珍しいかもしれない。それほど、Amazonは我々の生活に深く入り込んでいる。日本国内でも、15ヵ所以上の物流センターを持っているほどの規模になっているのだ。年末の大セール「サイバーマンデー」で、大きな買い物をした人も多いのではないか。
しかし11月、Amazonのニセのサイトへ誘導してログイン情報などを盗み取ろうとするフィッシングメールが拡散されているとして、フィッシング対策協議会が注意を促していた(フィッシング対策協議会 Council of Anti-Phishing Japan | ニュース | 緊急情報 | Amazon をかたるフィッシング)。メールの件名は「Amazon. co. jp にご登録のアカウント(名前、パスワード、その他個人情報)の確認」。
メール本文では、ユーザーのAmazonアカウントに登録された情報に問題があるとして、請求先の住所や、クレジットカード番号などの情報を更新するように求めている。「なお、24時間以内にご確認がない場合、誠に遺憾ながら、アカウントをロックさせていただくことを警告いたします」とも記されているのだ。
このメールは、「アカウント情報の一部が誤っている故に」など、少し文章があやしいところもある。しかし、登録された情報が間違っていると通告されること、アカウントがロックされることなどが文面に書いてあるため、あわててクレジットカードの番号などを入力してしまう人もいるかもしれない。
正規のサービスなどをよそおったメールで、偽のWebサイト(フィッシングサイト)に誘導させ、クレジットカード情報やログイン情報(IDとパスワードなど)を盗み出すフィッシング詐欺。最近では、日本語のメールでも違和感のない文章が多く、誘導先のサイトもロゴや文言などを本物そっくりにしてある、“凝った”ケースが少なくない。