ASCII BESTBUY AWARD 2018で銀賞受賞の実力は本物!
Twitterで受けるレビューを参加者が実践!HUAWEI MateBook X Pro体験会レポート
2018年12月12日 17時00分更新
今回は、12月5日に角川アスキー総合研究所で開催された「HUAWEI MateBook X Pro 全員レビュー会」の模様をお届けする。MateBook X Proは、「ASCII BESTBUY AWARD 2018 プレミアムモバイルノート部門」で銀賞を獲得。薄くて軽い上にハイスペックの実力派モデルは注目度も高く、イベント当日は、予定していた定員をオーバーする約40名のガジェット好きな参加者が集まった。
イベントのテーマは「全員がレビュアー」。当日は、ゲストだけでなく参加者も実機に触りながら、用意したハッシュタグ「#matebookXpro」をつけてTwitter上で感想をつぶやいた。参加者が細部を撮影した写真や週刊アスキーの紙面と大きさを比較した投稿にゲストが思わず唸って「いいね」をするなど、ゲストと参加者の距離が非常に近い熱のこもったイベントとなった。
まずイベント冒頭ではレビューをするにあたって、30年以上に渡ってライターとして活躍している戸田さんが、製品をレビューする際のコツを紹介した。
そのひとつが、比較する方法。「ただ『ディスプレイが細い』などと書くだけでなく他のものを添えて比較してほしい」という。手軽にできるのが、自分が持っているパソコンとの比較。例えば、MateBook X Proは狭額縁が特徴。他社のパソコンと並べて撮ればその違いは一目瞭然だ。
セッション1「MateBook X Proのデザインの妙」
本イベントはここからが本番。MateBook X Proで特に注目するべきポイントを3つのセッションに分けて紹介。参加者はゲストの解説を聞きながら、実機に触ってレビューをしていった。
なお、MateBook X Proのスペックや詳細なレポートについては、元週刊アスキー編集長のみやのプロも書いているので、併せて参考にしてほしい。
MateBook X Pro 試用レポート 超挟額縁で軽いのに高速だった~~!!
最初のセッションは「MateBook X Proのデザインの妙」。スマホで実績のあるHUAWEIが作ったモデルということもあり、細部にまでこだわった作りこみがされている。
MateBook X Proのレビューを担当編集しているムラリンは、「非常に細かい部分まで気を使われていて、他社製品との差は出しつつもカッコよく仕上げたいという意思をすごく感じる。正直に言うと、一世代前までのデザインは多少やぼったい印象もあった。それはそれで個性的なパソコンとして個人的には好きだったが、MateBook X Proからは一気に垢抜けてスマートになった」と話す。
池澤さんは、「全体的にとてもシックで、ダイヤモンドカットは光を受けるとフチが輝いてすごくカッコいい。タッチパッドのフチなど細部まで加工してある」と好評。ムラリン曰く、「今どきの若い人にもウケそう」なデザインだ。
数多くのパソコンを比較してきた戸田さんは、狭額縁と液晶の薄さに注目。狭額縁自体は他のメーカーでも登場しているが、「狭額縁であるにも関わらず液晶がここまで薄い」ことが素晴らしいと話す。「薄いということはぶつけた時にガラスが割れやすくなる。この薄さは強度に自信がなければ実現できない」と見所を紹介した。
タイムラインを追っていたムラリンからは、ダイヤモンドカットが綺麗で気になったという参加者のツイートが多いと報告があった。ちなみに「ダイヤモンドカットは傷がつくとがっかりしてしまうので、持ち運びや取り扱いは丁寧に」と戸田さん。
セッション2「美麗な液晶と作業のしやすい画面の黄金比」
次のセッションでは、「美麗な液晶と作業のしやすい画面の黄金比」というテーマでトークが展開された。
開口一番、戸田さんが個人的に最も気になっていたと話したのが、アスペクト比3:2の液晶画面。たとえ画面サイズが大きくても、横に長い16:9では狭く感じてしまうという。「仕事に使うことが多いOfficeやブラウザなどは、メニューが上部にあるため、横に長い16:9の比率だと、編集画面が細長く表示されてしまう」からだそう。なお、映画をよく見る人なら、16:9でも満足できるだろうと戸田さんが話す通り、参加者によっては4:3の方がいいという意見もあるなど、好みは個人や使い方によって別れるようだ。
現在のノートパソコンで主流の16:9に慣れていたというムラリンも「久しぶりに3:2の画面を見ると広く感じて良いなと思った。狭額縁のせいか13.9インチとは思えない印象を受ける」と、画面占有率91%の狭額縁モニターが与える効果を実感していた。
解像度は3,000×2,000ドットでフルHDに比べると高スペックだが、戸田さんによると、実は不利な点もあるという。
「網戸を想像した場合、目が細かいと入る光の量が減るので当然暗くなる。同じように解像度が高いパソコンは実は暗い場合が多い。解像度が低ければ明るいパソコンは意外と簡単に作れるが、MateBook X Proは高解像度ながら450nitの明るさを実現しているのがポイント」だという。
ちなみに、普段使うときは300nitくらいで十分だが、屋外の明るい場所や、暗い部屋で映画などを見る際は明るい方が見やすいそうだ。450nitは他の製品と比較してもかなり明るい数値だという。池澤さんは「この会場で見るとちょっと目が痛くなる」とその高輝度を体感していた。
他にも戸田さんは、作業のしやすさに大きな影響を与えるキーボードの打ち心地もチェックしてほしいという。「ストロークが浅い薄型ノートのキーボードが、デスクトップに比べて打ちにくいのは当たり前。そのストロークの中で、どれくらい打ちやすいかがポイント」だと話す。その点もMateBook X Proは太鼓判を押せるという。池澤さんも「薄型の割にはストロークが深い」と違いを感じたようだ。
セッション3「薄型ボディで聴く立体感あるDolby Atmosの音色」
最後のセッションは音響について。MateBook X Proは、スピーカーに映画館やホームシアターなどで導入が広がっている最新の音響技術「Dolby Atmos」サウンドシステムに対応している。
Dolby Atmosは、2012年にアメリカのDolbyが開発した3D音響技術。従来のサウンドシステムでは、例えば映画の中のさまざまな位置で爆弾が爆発しても同じようにしか聞こえないが、Dolby Atmosでは、遠くの爆発と近くの爆発、それぞれの音が、その場に立っているかのように違って聞こえるそうだ。
鈴木さんによると、Dolby Atmosに対応した映画などのコンテンツは、音に位置情報を持たせた「オブジェクト」と呼ぶデータの集合体をディスクに納めているという。これにより映像内で3次元の座標軸に音を配置することが可能になり、映画監督は爆発音を画面内のどの位置で鳴らすかということまで指定できるようになったそうだ。また、2chや5.1chといったチャンネルの概念がないのも特徴のひとつ。2chや5.1chなど、利用する機器に合わせて最適な音を再生できるという。
戸田さんは、スピーカーはパソコンの中でもスペースを取るため、モバイルノートでは各メーカーが苦労している分野だと話す。売れ筋のモデルでも出力1Wのスピーカーが1基のみということもザラにあるそうだ。
対して、MateBook X Proは、2W出力のウーファー2基+1W出力のツイーター2基を搭載し、Dolby Atmosに対応していないコンテンツでも、従来のモバイルノートでは考えられなかった臨場感のあるサウンドが味わえる。鈴木さんは、「薄型のモバイルノートに搭載できるスピーカーのサイズや数には限界があるが、映画館などで楽しめる臨場感に近づけるようにHUAWEI とDolbyで数や配置などの検討を重ねた」と手応えを語った。
最後は、HUAWEI製品をかけたじゃんけん大会や、ムラリン、みやのプロからの「メイト」にちなんだプレゼントも用意され、イベントはその日一番の盛り上がりを見せて幕を閉じた。
レビュアーの人数が多い分、さまざまな感想やゲストが膝を打つ意見も出るなど、実りの多いイベントだった。紹介しきれなかったエピソードもあるが、Twitterから「#matebookXpro」で検索すれば、当日の熱気の一端を覗いていただけるだろう。
読者の皆さんには、ぜひ店頭などで実機に触ってみてほしい。今回最もゲストや参加者の注目を集めたDolby Atmosのように、ここでは伝えきれないポイントもある。今回のイベントで発表された特徴やポイントを踏まえて「レビュー」していただくと、より細部にわたってMateBook X Proの魅力に気づけるはずだ。
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