パフォーマンスとバッテリーの持ちを両立
CPU、GPUなどの詳細なスペックは語られなかったが「私たちはモバイルのプラットフォームでも、パフォーマンスとバッテリー消費の効率性のバランスを重視してきた」(クアルコム・テクノロジーズ シニアディレクター ミゲル・ヌネス氏)というように、過去にPCに採用されてきたSnapdragonと同様、日単位でのバッテリー持ちを実現するポリシーの元で、設計されているという。
CPUのKryo 495は、Snapdragon 855に採用されたKryo 485よりも型番にすると10上のものになる。具体的なクロック周波数などは公開されなかったが、展示会場にあるリファレンスデザインの「デバイスの仕様」を確認したところ、2.75GHzであることがわかった。ヌネス氏が「パフォーマンスコアと省電力コアで構成される」と語っていたため、Snapdragon 855と同じbig.LITTLEを採用しているとみられる。
よりパフォーマンスを求められるPCのために、システムキャッシュとL3キャッシュも拡大しており、その合計は10MBになる。TDPは7Wだが、パフォーマンスは「競合の15Wと同レベル。7W同士だと2倍パフォーマンスは上で、バッテリー消費も非常に少ない」(同)という。