ついにアップルまでブラックフライデー参入
ブラックフライデーは数年前まで、薄型の液晶テレビが格安に手に入るというイメージが強かったのですが、コストコなどでは4Kテレビが400ドルを切る価格で販売されるなど、さほどブラックフライデーを狙って買うものでもなくなってきたようです。
やはりセールで欲しいのはスマートフォンやタブレット。そのシェアの半分を確保しているのが米国ではAppleで、セールに対して非常に渋い姿勢を貫いてきました。そのため「買い換え時、必要なときに買う」というのが当たり前になっていました。
しかし今年は違います。なんと、Appleもブラックフライデーからサイバーマンデーにかけて4日間のセールをするのです(https://www.apple.com/shop/gifts/shopping-event)。
ウェブサイトでは、11月23日から26日までのセールを予告するページが用意されており、カレンダーに印を付けるよう促しています。
しかしその中身は謎に包まれたまま。
おそらくですが、最新のiPad ProやMacBook Air、Mac miniなどを含む主力製品を値引販売するのではないかと見ています。一般の小売店におけるApple製品のディスカウントはMacBook Proで250ドル、iPadで50〜100ドルなどが見られます。Appleでこの規模の値引きをするかどうかはわかりませんが、値引販売は歴史的にみても希であるため、注目しているところです。
ただ、先述のとおりに必要なものは必要なときに、新製品はできるだけ早いタイミングで購入するのがお得なのがApple製品の常。年次更新がかかる製品であることから、早く買えば、より長い期間現行モデルとして使うことができるのがその理由です。
そのため、どちらかというと、さほどロイヤルティが高くない顧客の背中を思い切りプッシュするような戦略になるのではないでしょうか。
この連載の記事
-
第264回
スマホ
ライドシェアにシェアバイク、これからの都市交通に必要な真の乗り換え案内アプリとは? -
第263回
スマホ
Amazonが買収したスーパーマーケットで生じた変化 -
第262回
スマホ
日産「はたらくクルマ」でみたテクノロジーでの働き方改革 -
第261回
スマホ
WWDC19で感じたのは、体験をもとにアップルがサービスの整理整頓を進めているということ -
第260回
スマホ
LoTで、いかにして世界から探し物をゼロにできるか?:Tile CEOインタビュー -
第259回
スマホ
ファーウェイ問題で感じたテクノロジーと国家対立の憂鬱 -
第258回
スマホ
スマホでの注文が米国でのスタバの役割を変えた -
第257回
スマホ
10連休に試したい、ゆるやかなデジタルデトックス -
第256回
スマホ
人によって反応が異なるドコモの新料金プラン -
第255回
スマホ
「平成」と「令和」 新元号発表の瞬間の違い -
第254回
スマホ
Adobe Summitで語られたAdobe自身のビジネスや開発体制の変化 - この連載の一覧へ