まずはPC製造工程を見学
マザーボードやグラフィックボード、PCの製造ラインは、半導体工場ほどのクリーンさが要求されるわけではないが、それでも外部からのホコリなどが入ると悪影響を与える可能性がある。そこで、製造ラインを見学するには、帽子と専用の服を着て、靴にカバーをはめる必要がある。
最初に見学したのは、A棟のPC製造ラインで、見学時には最新ゲーミングPC「Trident X」の製造が行なわれていた。
PC製造ラインでは、まず、ケースに製造番号シールを貼り付け、マザーボードを取り付ける。マザーボードにドータボードやCPU、メモリーなどを装着して、電源ユニットを組み込み、CPUクーラーを装着、グラフィックボードを組み込めば、組み立ては一通り完了だ。
PC製造では、各工程ごとに作業員がついて作業しており、熟練した作業員の手際の良さが目をひいた。
組み立てが完了したら、すぐに検査工程に移る。検査工程では、まずOSを導入しない状態で、起動や一通りのデバイスの検査を行ない、次にOSを導入してさらに詳細な検査をする。検査は専用アプリを用いて行なっており、製品に不具合がないかをしっかり調べ、その後検査を通過した製品は化粧箱に入れられ出荷を待つ。
なお、工場内には黒いビニールテープが貼られており、そのテープをトレースして移動するロボット台車が、荷物を載せて自動で走り回っていた。