キングジムが発表した「Link Time(L10)」は、目覚まし時計にWi-Fi接続機能を搭載し、スマートフォンと連携して使用するスマートウォッチならぬスマートクロックといったデバイス。発売は10月26日から。
実売価格は1万4000円前後。
見た目は普通の目覚まし
ゴミ捨ての日などもセットできる
本体サイズは約107(W)×45(D)×107(H)mmで、重さは約250g。ディスプレーは一般的なデジタル式の目覚まし時計と同じで、書き換えなどはできず、タッチ操作にも非対応。アラームのセットなど基本的な操作はスマートフォンの専用アプリ「Link Time App」、もしくはPCのウェブブラウザーから行なう。なお、本体背面のボタンでも時刻やアラームの設定はできるのだが、これから紹介する細かい設定ができないので、やはりスマホとの連携使用が前提だ。
本体には有線LANポートもなく、無線LANルーターに接続して使用する。といっても初期設定などは難しくなく、スマートフォンのアプリからウィザードに従って進めていけばOKだ。Wi-FiはIEEE802.11 b/g/nと2.4GHz帯の規格のみに対応している。
設定が完了すれば、スマートフォンアプリなどからアラームの設定が可能。単に指定した時刻や曜日でアラームを鳴らすだけでなく、アラームが鳴ったときの挙動を細かく指定できる。
たとえばアラームオンの代わりにボイスメモが再生できる。ボイスメモはユーザーが自由にテキストで入力できるので「書類を忘れないように」や「燃えないゴミの日です」といったうっかり忘れてしまいそうな予定をアラームとして再生できる。
Googleカレンダーとの連携もできる目覚まし
アラームをオフにしたときの設定も細かくできる
そのほか「今日の天気」やGoogleカレンダーと連携させて「今日の予定」の読み上げなどにも対応。また、アラームをオフにしたときにも同じように、ボイスメモや「今日の予定」をLINKTIMEが読み上げてくれる。これらを組み合わせれば、指定した時刻に「今日の天気」を再生して、アラームを止めると「今日の予定」を読み上げるといった細かくカスタマイズできる。
アラームの様子を動画で撮影。入力したテキストをちゃんと読み上げている
アラームのストップは、本体上部にあるスライド式のスイッチを使用。本体上面にスヌーズ用のボタンもあり、スヌーズの間隔もスマホアプリから指定できるので、自分の寝起きの強さにあわせて調整可能だ。
スマホとの連携が一番便利!
外出先でもアラームを止めたかどうかわかる
アラームを止めるとスマートフォンアプリに通知が届くようになっている。さらにメールによる通知機能もあり、送信したいメールアドレスを記入し、送信のタイミングをアラーム開始時や手動オフ時など選択可能。この機能を使えば、離れていてもアラームを止めたかどうかがわかるので、旅行中に家族が起きられるか心配なユーザーにもピッタリだ。田舎の親に使わせると便利そうではあるが、オンラインモードにすると手動での設定ができないため、親がスマホを持っていない場合、起きる時間をイチイチ設定してあげないといけないので不便だったりする。
ディスプレー下部にはLEDランプを装備。これもアラーム設定時に10色からカラーを選べるようになっている。アラームのジャンルごとに色を決めておけば、暗い部屋でもわかりやすい。
いったん設定してしまえば、LAN外からモバイル通信などを使ってスマートフォンアプリからアラームの登録ができる。外出中にアラームを登録した入り、ボイスメモを使って特定の時間に伝言をするといった使い方もできるのがおもしろい。
時刻合わせはインターネット接続時にサーバーから自動で合わせるようになっている。地域設定で日本以外にもできるものの、基本的には日本国内で使うように設計されている。
今後は各種音声アシスタントとの連携も!
現状ではスマートフォンの専用アプリやウェブブラウザーからの操作のみに対応しているが、Amazonの「Alexa」やGoogleの「Googleアシスタント」など音声アシスタントとの連携も予定している。音声アシスタントが使えるようになれば、アラームの登録などが音声でできるようになるのでさらに便利になりそうだ。
スマートディスプレーのように画面を自由に書き換えて操作といった多機能性はないものの、使い方次第では単なる目覚まし時計以上の効果を期待できそうなデバイスだ。