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CEOやCTOが登壇、データ中心の“テクノロジーカンパニー”であることを強くアピール

Splunk「.conf18」開催、次世代ビジョンと多数の新製品を発表

2018年10月04日 07時00分更新

文● 大河原克行 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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セキュリティインシデント管理/対応を行うPhantomをラインアップ

 セキュリティソリューションの分野でも、新製品を相次いで発表している。

 タリー氏はまず、今年3月に買収したPhantomについて紹介した。セキュリティインシデントの包括的な管理/対応を行うPhantomのSOAR(Security Orchestration, Automation and Response)技術を取り込み、取得したデータに対してアクションを起こせるようになった。既存製品の「Splunk Enterprise Security(ES)」や「Splunk User Behavior Analytics(UBA)」と組み合わせることで、セキュリティソリューションを拡張。SIEMプラットフォームを通じて、セキュリティアナリストによる脅威の監視/視認化/検出/調査/対応をサポートできる。

 今回は、Splunk ES 5.2やSplunk UBA 4.2、Splunk Phantom 4.1といった新バージョン群がリリースされた。なお、Splunk Phantom 4.1は無償ダウンロードが可能。

Splunk ES 5.2、Splunk UBA 4.2、Splunk Phantom 4.1の新機能群

多様な活用方法が紹介されたユーザー事例講演

 基調講演では、ユーザー企業が登壇して導入事例も紹介された。

 世界最大の客船旅行会社であるCarnivalでは、船上においてもゲストに安全なモバイルアクセスを提供すると同時に、Splunk CloudとSplunk ESを利用してそのデータから顧客の行動を分析し、サービスの向上につなげているという。

 Carnival 社長兼CEOのアーノルド・ドナルド氏は、「パーソナライズされたサービスを提供することが大切であり、そのためには人と人のコネクションが重要である。これを支えるのがSplunkの技術となる。今後はAIを活用することで効率性を高め、問題が発生する前に対処するといったことにも取り組みたい」と述べた。

 スターバックスでは、Phantomプラットフォームを実装して自動化した、セキュリティソリューションの活用について説明した。スターバックス インフォメーションセキュリティ担当のマイク・ホッジスディレクターは、「セキュリティの自動化でより迅速な処理が可能となり、ビジネス成長につなげることができる」と語った。

 基調講演の最後に、タリー氏は「One More Thing...」と言って、もう1つ新たなソリューションのデモを披露した。言うまでもなく、「One More Thing...」は(最終日に基調講演を行う)ウォズニアック氏と共同でアップルを設立したスティーブ・ジョブズ氏の決めゼリフである。そして披露したデモは、IoTとARという最新技術を組み合わせたソリューションだった。

 なお、展示会場となる「source=*Pavilion」では、パートナー各社のソリューションの展示や、1対1の体験学習の場を提供。Hands-On Labsでは、Splunkのスペシャリストによる最新のSplunkソフトウェアを活用するためのヒントとテクニックなどを紹介していた。

展示会場の「source=*Pavilion」も多くの来場者でにぎわった

展示会場内シアターでは最新ソリューションのセミナーを開催

 また「.conf18」の会期前となる9月29日~10月1日までは、プレカンファレンス教育トレーニングプログラム「Splunk University」を開催している。これは、Splunk製品を活用するためのスキル向上を目的としたブートキャンプと位置づけられている。

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