アイスランドのゲームデベロッパーSólfar Studiosは、VRゲーム「In Death」に新チャプター「Paradise Lost」を追加した。NVIDIAの新世代ゲーミングGPU「GeForce RTX 20シリーズ」に対応し、より高精細なグラフィックを実現している。新たなGPUの性能を最大限利用するためには、PC側で新GPUを導入するだけでなくゲーム側の対応が必要となるが、In Deathはいち早く新GPUへの対応を表明したVRゲームだ。
死後の世界が舞台のローグライクアクション
In Deathは弓を片手に陰鬱なファンタジー世界を探索するローグライクアクション。プレイヤーは死者となり、「神の存在しない死後の世界」をさまよう。力尽きると入手したアイテムは失ってしまうものの、繰り返しプレーすることによってだんだんとキャラクターを強化できる。
今回追加された新章Paradise Lostでは、プレイヤーは新たな武器を手に入れることになる。長い飛距離で遠くを狙える長弓、近距離に適したクロスボウなどを使い分け、押し寄せる敵の群れに対峙する。
Unreal Engine 4で制作された本作は、高品質なビジュアルや技術で良質なプレイ体験を提供している。開発チームはNVIDIAの新世代ゲーミングGPUであるGeForce RTX 20シリーズを導入、これまで以上に実写に近いより精細な映像を実現したという。
高精細なグラフィックを実現するNVIDIAの次世代GPU
NVIDIAではゲーム展示会Gamescomのプレイベントにて、PC向けゲーミンググラフィックボードGeForceの新世代モデルRTX20シリーズとして「GeForce RTX 2080 Ti/RTX 2080/RTX 2070」を発表した。RTXシリーズのGPUは、CGの空間全体を満たす光の反射や屈折、影をリアルタイムで表現するリアルタイムレイトレーシングを可能とする。
また、NVIDIAは公式ブログの中で、可変レートシェーディング(Variable Rate Shading, VRS)のシステムに触れている。同社によれば可変レートシェーディングは「シーンの詳細な部分のシェーディング処理を増やし詳細な部分を知覚しにくいシーンでは処理能力を落とすことで、レンダリングを最適化する」技術だ。同じプロセッサでも、より高精細なグラフィックを実現するためのテクノロジーとしている。
フレームレートが25%改善
Sólfar Studiosの開発チームはIn DeathにおいてこのVRS技術を活用した結果、フレームレートを25%も改善できたとのこと。もちろんプレイヤーの目にする画像への影響はないものの、この技術をもとにして今後さらに複雑な効果や豊かなビジュアル体験が実現すると期待される。
In DeathはOculus Rift、HTC VIVEとWindows Mixed Reality(MR)ヘッドセットに対応。Steamでは2050円、Oculus Storeでは1990円にてダウンロード可能。
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