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宇宙開発会社 ストラトローンチ(Stratolaunch)が、双胴型飛行機から発射する予定の自社製ロケット一式を発表した。
ストラトローンチのロケットは、117メートルの翼幅を持つ大型の双胴型飛行機を発射台として空中で発射するもので、数年前から試験段階にある。同様の方式はバージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)や バージン・オービット(Virgin Orbit)が採用しており、打ち上げにかかるコストの大幅な削減が期待されている。
ストラトローンチは、8月20日、サイズの異なる2種類のロケットに加え、人工衛星と人の両方を運べる宇宙飛行機「ブラック・アイス(Black Ice))」を開発していることを明らかにした。いずれも巨大飛行機から打ち上げられる予定だ。今回の発表以前、ストラトローンチは他社製ロケットを打ち上げる計画のみを発表していた。そのうちの1つが、ノースロップ・グラマン・イノベーション・システムズ(Northrop Grumman Innovation Systems)が作った「ペガサス(Pegasus)」ロケットだ。
アルス・テクニカ(Ars Technica)によると、ロケット打ち上げ飛行機の初飛行の準備が整うのは2018年末だという。だが、自社製ロケットの運用開始については2022年になる見込みだ。これらの目標が達成できれば、ストラトローンチは「再利用と持続利用が可能な宇宙飛行」という成長分野で他社と肩を並べることができるだろう。
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