東芝映像ソリューションは8月22日、4K液晶テレビのハイエンドモデルとなる「レグザ Z720X」を発表した。
画面サイズは55V型(予想実売価格 26万円前後)と49V型(同21万6000円前後)で、発売時期は9月下旬の予定だ。
新機種は全面直下型LEDバックライトを新開発するとともに液晶パネルには高コントラストのIPSパネルを採用。LEDの配置などを変え、点滅を緻密に制御する「リアルブラックエリアコントロール」により、さらなる高コントラスト化を実現した。
すでに発売済みの機種と同様、BS/CSの4K放送チューナーを内蔵し、後日郵送されてくるモジュール(セキュリティーチップ)を装着することで4K放送が見られるようになる。
画像処理エンジンには、有機ELレグザ(X920)と同じ「レグザエンジン Evolution PRO」を採用し、4K放送向けの高画質機能である「BS/CS 4KビューティX PRO」を搭載。
また、地デジ映像のノイズを除去して高精細化する「地デジビューティX PRO」や、肌色を検知して補正する「美肌リアライザー」なども搭載する。
オーディオシステムは、レグザの高音質モデル「BM620X」に搭載されている「重低音バズーカウーファー」を採用するのに加え、左右にフルレンジスピーカー&ツィーターを前方に向けて配置。4.1chのマルチアンプ駆動により迫力のある音を再生できる。
このほか、全録機能である「タイムシフトマシン」も搭載する。
同社は4Kテレビについて、すでに有機ELレグザと液晶のスタンダードモデル、高音質モデルをリリースしており、今回の液晶ハイエンドモデルを加えた4ラインナップ体制で年末商戦を迎えることになる。
同社の画質へのこだわりはもちろんだが、現在のところ競合他社は4Kチューナーを内蔵したモデルを発表しておらず、そこが強みになりそうだ。