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フォード、世界15工場にパワード・スーツを配備

2018年08月08日 10時38分更新

文● Erin Winick

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大手自動車メーカーのフォードが、最新のテクノロジーで作られたパワード・スーツによる生産性向上の効果を検証中だ。

フォードは昨年からミシガン州の2つの工場にパワード・スーツを配備している。このほど、ミシガン州での試験運用結果に基づき、世界の15工場に使用を拡大することになった。北米の各工場に少なくとも1台が支給され、残りはアジアやヨーロッパ、南米の施設に配備される。

エクソ・バイオニクス(Ekso Bionics)のエクソベスト(EksoVest)は、重いものを持ち上げる際に片腕ごとに約2~7kgの力を供給する。フォードの場合、ほとんどの時間を車体下部の作業している組立ラインの作業員に特に効果がある。

フォードは次の試験段階で、合計75台のエクソベストを支給する予定だ。20万人以上の従業員を抱える企業としては少ない数だが、フォードは将来、頭上作業の補助以外へも範囲を拡大するための足がかりと捉えている。「最初は1種類のパワード・スーツを中心に、配置場所を増やすとともに、運用も拡大していこうと考えています」とフォードのマーティー・スメッツ工業技師はエンガジェットに語っている

パワード・スーツは労働者の怪我を減らし、生産性の向上に役立つ。フォードの試験運用は、パワード・スーツ技術の実用性や大規模メーカーにとっての投資対効果を証明する意味がある。

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