「よなよなエール」を展開するヤッホーブルーイングが、「先輩風」の見える化に成功しました。いったいどういうことでしょうか。
「先輩風」を感知して本当に「風」が吹く
ヤッホーブルーイングは8月3日、椅子型マシン「先輩風壱号」を発表しました。
背もたれに付いた6個のファンは、音声から検知された「先輩風」に反応して回転します。約2000語の先輩ワード、会話占有量、音声感情解析などによる指標で「先輩風サイン」をAI解析し、サインの強さに応じて3段階(弱風・中風・強風)の風を吹かせるという仕組み。
発表会では、ヤッホーブルーイングの社員が実際に椅子に座って、後輩に武勇伝などを語って先輩風を吹かせてくれました。比喩ではありません。卓上の蝋燭が揺れて会場を沸かせましたよ。
「先輩風壱号」はフラットで楽しい会話を楽しんでもらうことを目的に開発。椅子にファンが取り付けられていて冗談みたいなプロダクトですが、飲み会を通じたチームづくりを目的に立ち上げたプロジェクト「チーム“ビール”ディング」の一環として、ヤッホーブルーイングはある意味大まじめ。開発費用は公表こそされていませんが、なかなかの高額だとか。
現在1台だけで、よなよなエールなどヤッホーブルーイングのビールを楽しめる「YONA YONA BEER WORKS」の赤坂店に設置中。8月3日から17日の期間限定で体験可能です。体験には事前予約が必須。どんな風を吹かしてくれるのか、職場の先輩を誘って行ってみてはどうでしょうか。
飲み会向けコミュニケーションカードゲームも
ヤッホーブルーイングは「チーム“ビール”ディング」の一環で、飲み会の場で遊べるコースター型トークゲーム「無礼講ースター」も開発。アドバイザーに、おもちゃクリエーターの高橋晋平氏、アナログゲームマスターのあだちちひろ氏が携わっています。
カードのトークテーマに沿って参加者が会話をしていくことがメイン。例えば、「新製品を買ったとき説明書を読んでから使うタイプであるか?」といった内容を当てるために質問を投げていきます。ふだんは特に話さない参加者の意外な一面を知れるという点が一番のキモ。
「無礼講ースター」は「YONA YONA BEER WORKS」7店舗で8月17日まで体験可能。コースターになっているというのも、飲みの席ならではでユニーク。お酒を飲んでいる場をどこまで楽しくできるか、参加者みんなが満足できるか、というのを本気で考えた上でのヤッホーさんのひとつの可能性の提示。私にとってビールをこぼしてコースターを汚さないかというのだけが気がかりですが、本当に会話が盛り上がるか、ふだんとは違うメンバーで飲みに行って試してみたいです。
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