ドワンゴは、7月27日(金)にVRライブ・コミュニケーションサービスである「バーチャルキャスト」と、8月1日(水)よりIVRが提供するVTuber支援サービス「Vカツ」のサービス連携を発表した。「Vカツ」を用いて3Dキャラクターをユーザー自身が無料で制作し、「バーチャルキャスト」で手軽に生放送配信ができる。
Vカツはパーツを組み合わせることで作成した3Dキャラクターを使い、バーチャルYouTuber(VTuber)のような動画投稿や生放送に使用できるサービス。
ドワンゴは今まではVTuber用の3Dキャラクターを作成するには300~400万円程度のコストが必要だったというが、Vカツではその3Dキャラクターを無料で作成することができる。
3Dキャラクターは顔や髪、体、衣装、アクセサリーなど300を超える項目を選択することで制作可能。さらに、アニメーションや表情付けなどまで無料で行なえるとのこと。
今回の連携に伴い、Vカツはドワンゴの提供するVR向け3Dアバターファイル形式「VRM」での出力に対応。作成したバーチャルキャストでの配信などで、手軽に使用できる。また、niconicoの立体投稿共有サービス「ニコニ立体」にVRM形式のデータを投稿することで、キャラクターデータを公開することも可能となった。
VカツからのVRM形式での出力は「キャラクターチケット」を購入して行なう。価格は5000円を予定しており、「キャラクターチケット」を一度購入すれば、VRM出力は何度でも可能とのこと(キャラクター制作は無料)。
VRなどにおいて3Dキャラクターを取り扱おうとした場合、モデリングツールによって構成や3Dデータの形式が異なるなど、統一した取り扱いが難しいという課題が存在する。
今回のVカツとバーチャルキャストの連携では、ドワンゴが提供する「プラットフォーム非依存の3Dファイルフォーマット」であるVRMを使用することで、この課題の解決を図る。Vカツ、バーチャルキャストを中心として、一般・商用問わず、3DCGキャラクターの制作や活用の拡大が期待される。
また、Vカツはこれまで女性キャラクターのみの制作を可能としていたが、今後は男性キャラクターの作成や設定項目の追加、無料での商用利用、スマートフォン対応なども予定されている。
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