石山蓮華さんはテレビや舞台で活躍する女優、タレントでありながら、電線の魅力を発信する電線愛好家としての顔を持っている。メディアやSNSで撮影した電線を紹介したり、同人誌「電線礼賛」を発刊するなど精力的に活動中だ。そんな彼女が、若手の写真家が気になるカメラ機材に挑戦する週刊アスキーの連載「Photographer'sImpression」にて、撮影と記事執筆を担当することになった。連載開始に際して、石山さんのカメラ遍歴や電線という被写体の魅力について伺った。
──まずは、石山さんがカメラを始めたきっかけや遍歴を教えてください。
小学校の頃に誕生日プレゼントでもらったチェキがきっかけで写真を撮ることの楽しさに目覚めて、中学生の頃は110㎜フィルムのトイカメラや携帯のカメラで撮影していました。
高校生になったらカラフルなビジュアルに惹かれて「「PENTAX K-x」を購入して、写真部員として活動していました。人物撮影も楽しかったのですが、通学路の途中にあった工場とかにカメラを向けることが多かったです。
──電線を意識的に撮りだしたのはいつごろからですか?
もともと村上隆さんの作品のような曲線が美しい現代美術好きでした。カメラを持って街を歩きながら曲線を探していたら、電線の美しさに気づきました。
アニメ「攻殻機動隊」や「エヴァンゲリオン」みたいに人体と機械を取り扱った作品がとても好きなので、スチームパンクやSF的な世界観で、日常を切り取れる電線というモチーフにとても魅力を感じています。
──SNSなどで電線の魅力を発信されていますよね。
人の写真やごはんとかよりも電線の写真のほうが全然好きなので、ブログには電線の写真をよく載せていました。2015年ぐらいからInstagramなどを使って積極的に電線の情報を発信しています。SNSに上がっている風景の写真は空がメインなものが多くて、私の見たい電線の写真がないなと思ったので「#いい電線」というハッシュタグを考えました。今では、多くの方がここで電線の写真をアップしています。いろんな人の視点からみる電線はとてもおもしろいです。
──普段はどんなカメラで電線を撮影していますか?
電柱の高さは地上から12mで、私の好きな電線が密集している部分はだいたい5mの位置にあります。そこをキレイに撮るために望遠は重要なポイントで、コンパクトに持ち運べて高倍率な「LUMIX DMC-TX1」を使用しています。今回の連載で後継機の「LUMIX DC-TX2」を使用するのですが、とても楽しみです。
石山蓮華
女優/タレント。1992年生まれ。日本テレビ系「ZIP!」にてレギュラー出演。STOLABO TOKYO 「石山蓮華の電線礼賛」にて配信。ホンシェルジュにて連載。
Instagram renge_ge
Twitter @rengege
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7月24日発行の週刊アスキーNo.1188にて、石山さんが担当した「Photographer's Impression」の記事が掲載されている。LUMIX DC-TX2で撮影した中野の電線を撮影した作例と製品についてのインプレッションを確認していただきたい。