ケイ・オプティコムが展開するモバイルサービス「mineo」は都内でメディア向け説明会を開催し、ソフトバンク網を利用した「Sプラン」を提供することを9月4日に開始すると発表した。それに先立ち、8月1日〜31日の間にSプランの音声SIMを予約すると、月額基本料が6ヵ月無料(月500MBプラン利用時)になる「ソフトバンク回線プランスタート記念!先行予約キャンペーン」を実施する。
一般ユーザー向けのMVNOでは初の3キャリア対応
料金は少しだけau/ドコモより高め
mineoは、2014年6月にau MVNOとしてサービスをスタート、2015年9月にはドコモ網のDプランを追加。今回のSプランと合わせて、一般向けでは初のトリプルキャリアのMVNOとなる。
ソフトバンク網を利用するSプランの料金については以下のとおり。
データSIMでAプラン(au)/Dプラン(ドコモ)と比較して、税抜月90円プラスとなる。また音声SIMは、データSIMと比べて、税抜960円プラス(Aプランは税抜月610円、Dプランは税抜月700円のプラス)、SMS付きデータSIMは税抜月180円プラス(Aプランは標準でSMS付き、Dプランは税抜月120円プラス)と、既存プランと比べて、若干高めの料金設定となっている。
国内シェア5位で200万回線を目指す
6ヵ月、月0円〜のキャンペーンも
発表会に登壇した、同社代表取締役社長の荒木誠氏は、mineoの現状についてあらためて説明を行なった。2018年4月には当初から目標としていた、100万回線を達成。説明会時点ではすでに106万回線まで到達している。国内MVNO市場におけるシェアも9.2%と、シェアは5位。また、2020年度までに200万回線の達成を目標として掲げた。
この目標に向けての1つの挑戦がソフトバンク回線の提供となる。mineoの独自調査によると、ユーザーの7割が「SIMロック解除」について知識を持っているにもかかわらず、5割がその作業を「わずらわしい」と考えているという。この「SIMロック解除の壁」を解放するための取り組みがトリプルキャリア対応というわけだ。また、家族でキャリアが異なるケース、以前使っていたソフトバンク版iPhoneを子供に渡すために契約するといったケースも想定する。
トリプルキャリア対応を記念したキャンペーンも実施する。これは音声SIMの新規契約時に最大6ヵ月間、Aプラン(au)は税抜月977円、Dプラン(ドコモ)は税抜月1067円、Sプラン(ソフトバンク)は税抜月1417円を割り引くことで、いずれも月500MBプラン利用時に税抜月333円から利用できるというもの。さらに8月中にSプランを先行予約することで、さらに最大6ヵ月、月333円割り引くことで、無料からの利用も可能になる。
10月末にau網のSIMでもテザリングが可能に
リアル店舗もさらに充実させる
また、秋以降の新サービスについても予告をしている。まずは期待されていたAプラン(au)+iPhone/iPadでのテザリング対応。以前から対応していたDプランに加え、Sプランでも当初から利用が可能だが、Aプランにおいても10月末に開始する。
またリアル店舗「mineoショップ」の拡大。8月下旬に福岡、9月に大阪・和泉、広島、岡山とそれぞれ開店予定。mineo渋谷は1階をiPhoneの修理店としてリニューアルする。また、huluなど、エンタメ系コンテンツサービスの拡充も行なう。
質疑応答では、問題となっている通信の最適化への対応について問われたが、これについては従来から言及していたとおりに、Sプランを含めて、9月末にも解除可能なコースを用意するとした。また接続するバンドについては、ソフトバンクのMVNOではWCP社のAXGP(バンド41)は利用できないとのこと。