Office付きで販売することによる、海外版との価格差がどうしても話題になる「Surface Go」だが、スペックおよび発表会での写真を中心にあらためてチェックしていく。
最安モデルはやや割り切りが必要そう
決め手はやはり価格?
Surface Goの兄貴分と言える現行「Surface Pro」が登場したのは昨年6月。今年5月にようやくLTE対応版が一般販売されるなど、もうしばらく今のモデルが販売される可能性が考えられる。
スペックを比較すると、10型(1800×1200)で1.6GHz動作のPentium Gold 4415YのSurface Goに対し、Surface Proは12.3型(2736×1824)と大きく、CPUもモバイルPCで一般的なTDP15Wの第7世代Core i5/i7を搭載するなど、サイズ・性能ともに明白な差が存在しており、比較対象にはあまりならないだろう。ただ、縦横比3:2の液晶を始め、マグネシウム合金の筐体など、Surfaceシリーズのイメージはしっかりと受け継いでいるのはうれしいところ。
発表会会場での短い時間で8GB/128GBの上位モデルを試した限り、操作は十分にスムーズに感じたが、下位モデル(4GB/64GB)のストレージはeMMCを採用しているため、消費電力では有利だが、実利用での速度面は見劣りする可能性が高い。安価なモデルとは言え、やや気になる部分だ。
重量については、12.3型であるSurface Proの約768~782g(Wi-Fi版)に対し、10型のSurface Goが約522gではやや重いのかなと、数字だけの印象では思ってしまうが、実際に手にすると想像以上に軽く感じる。8.3mmという厚さにも違和感はない。また、USB Type-Cでの充電やビデオ出力に対応したのはイマドキな形に進化した点と言える。
Surface Goで気になるのはバッテリー駆動時間だろう。スペック表にはビデオ再生で最大約9時間と記載されているが、特に上位モデルではどうなるか。実利用の場面でこれをかなり下回るとなると、丸一日、外出先で作業……とはいかなくなる。実機でまずテストしたい部分だ。
あらためて本機で最大の魅力は、安価な価格設定で手軽に購入できる点のはず。国内でも4万円台で購入できるのであれば、あえて下位モデルを選んで、割り切った使い方をするというのもありえる。Officeなしモデルの販売、今年中に予定されているLTE版のリリースの両方に今後期待したい。
Microsoft「Surface Go」の主なスペック | ||
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価格 |
6万4800円(一般向け) 5万2800円(法人向け) |
8万2800円(一般向け) 7万800円(法人向け) |
CPU | Pentium Gold 4415Y(2C/4T、1.6GHz) | |
メモリー | 4GB | 8GB |
ストレージ | 64GB eMMC | 128GB SSD |
ディスプレー | 10インチ液晶(1800×1200、3:2) | |
通信機能 | IEEE802.11ac、Bluetooth 4.1 | |
インターフェース | USB Type-C、ヘッドフォン、Surface Connect、microSDXCリーダー | |
カメラ | リア:8メガ、イン:5メガ | |
生体認証 | Windows Hello(顔認証) | |
本体サイズ | 約245×175×8.3mm | |
重量 | 約522g(タイプ カバー別) | |
バッテリー駆動時間 | 約9時間(ビデオ再生時) | |
Office | Office Home&Business 2016(個人向けのみ) | |
OS |
Windows 10 Home (Sモード) (個人向け) Windows 10 Pro(法人向け) |