■契約書の内容に不明瞭な点が多かった
発端は、あるバーチャルYouTuberが5月18日にツイッターで告発した内容でした。
ツイートによれば、同社の契約書は著作権や報酬について不明瞭な点が多く、事務所として契約する必要性を感じられなかった。同社には契約以前から不審な点があった。契約書は指摘したところ改正すると連絡を受けた、という内容でした。
投稿は現在削除されていますが、投稿を受けてほかのバーチャルYouTuberも連鎖的にライズアースについてツイートを重ね、契約者たちは契約書の内容について改訂を求めている、などの情報が広がりました。業界の中でプチ炎上してしまった始末です。
疑惑を受け、ライズアースは6月5日にツイッターで公式声明を出しました。
https://twitter.com/riseearth_inc/status/1003954123111141376
なぜかテキストではなくiPhoneのメモアプリで書かれたような画像で出された声明によれば、契約書の「報酬」については以下のような変更をしたそうです。
「前回契約書では、『両者間の協議の上定めた金額』ということになっていました。これは弊社の施策で報酬率がイベント結果等に応じて変動するようなシステムとなっており、実際所属するタレントの中で毎月報酬率を変動させていることから、このような表記になっておりました。今回指摘を頂いた事により、新規契約書では報酬率を明記しております」
同じく、著作権については以下のような変更をしたそうです。
「弊社が当初提示した契約書(案)では、SHOWROOM配信に関してのみの著作権に関する記載をしておりましたが、ご納得頂けなかったため、新規契約書(案)では、指摘を頂いたように変更しております」
しかし声明を出してしばらく経った後、ライズアース公式サイト「タレント」ページからバーチャルYouTuber枠の記載は消えてしまいました。多くのバーチャルYouTuberがライズアースとの契約から撤退している模様です。