窓の円盤を何万枚も売った女が語る 『そんなの業界じゃあたりまえっちゃ!』 第86回
DSP版Windowsが大きな気泡で膨らむ? 本当にあった目を疑う不良品たち
2018年06月20日 17時00分更新
買ったはいいものの、いざ使おうとしたら使えなかった製品、いわゆる「初期不良品」。ヤマダが初めての自作で思いっきりハマりメーカーに修理交換を依頼しましたが、数年後、今度は自らが初期不良品を受ける側になっていました。
初期不良品は、購入したユーザーからそれなりのルールや手順にのっとって、明らかに不良品と判断された場合、メーカーさんに返品したり、交換や修理をお願いしたりします(メーカーさんによってルールは異なりますが)。
ヤマダが担当していた窓の円盤などは「ソフトウェア」という性質上、基本購入したユーザーさんからは返品不可能なのです。が、例えば販売前に「お店に並べる前の検品時に、紙スリーブがひどく折れ曲がっていた」や、「どこでそうなったかはわからないけれど、ひどく汚れていた」場合など、「物理的にこれは販売できないだろ」という場合は、協議して可能な場合は交換などの対応をしていました※。
※ あくまでヤマダが担当していた5年以上前の話で、今はわかりません。あしからず。
ただ、その中に3年に一度あるかないかの「な、なんじゃこりゃぁぁぁぁぁああぁぁぁぁあああああ!?!?!?」な物理的エラーが発生するのです。そもそも円盤自体の不良が珍しい中、もうこれ一生に一度あるかないかだろな事件。
その不良品を見た瞬間、「モルダー、あなた疲れてるのよ……」と言わざるを得ませんでした。

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