さとうなおきの「週刊アジュール」 第41回
Azure Database for MySQL/PostgreSQLにサービスエンドポイント
Linux仮想マシンへのAzure ADを使ったログインが可能に
2018年06月06日 13時00分更新
こんにちは、さとうなおきです。「週刊アジュール」では、先週の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。
Azure Database for MySQL/PostgreSQL:仮想ネットワークサービスエンドポイント
Azure Database for MySQL、Azure Database for PostgreSQLは、MySQL、PostgreSQLベースのリレーショナルデータベースサービスです。
仮想ネットワーク機能を提供するAzure Virtual Networkは、Azureサービスへのアクセスを特定の仮想ネットワーク(VNET)からのみに制限し、インターネット経由のアクセスを遮断することができる、「仮想ネットワークサービスエンドポイント」を提供しています。
仮想ネットワークサービスエンドポイントのAzureサービスのサポートについては、1月にAzure StorageでGAに、2月にAzure SQL DatabaseでGAに、5月のBuild 2018カンファレンスでAzure Cosmos DBでGAになっていました。Azure SQL Data Warehouseでは、パブリックプレビュー中です。
今回、仮想ネットワークサービスエンドポイントのAzure Database for MySQL/PostgreSQLサポートが、パブリックプレビューになりました。
詳細は、更新情報「Public preview: Virtual network service endpoints for Azure Database for MySQL」、「Public preview: Virtual network service endpoints for Azure Database for PostgreSQL」、ブログポスト「VNet service endpoints for Azure database services for MySQL and PostgreSQL in preview」、ドキュメント(MySQL、PostgreSQL)をご覧ください。
Azure Virtual Machines:Linux VMへのAzure ADを使ったログイン
Azure Active Directory(Azure AD)は、ID/アクセス管理機能を提供するサービスです。
IaaSの仮想マシン機能を提供するAzure Virtual Machinesで、Linux VMへのAzure Active Directoryを使ったログインが、パブリックプレビューになりました。
これまでサポートされていたローカルアカウントとSSHキー、またはパスワードを使ったLinux VMへのログインに加えて、Azure Active Directoryの資格情報を使うこともできるようになります。
Linux VMへのAzure Active Directoryを使ったログインでは、Azure RBAC(ロールベースのアクセス制御)や、Azure Multi-Factor Authenticationを使った多要素認証(MFA)もサポートされます。
詳細は、ブログポスト「This is SO cool! Use Azure AD to login to Azure Linux virtual machines」、ドキュメントをご覧ください。
Azure Storage:論理的な削除がGA、Azure File Sync Agent Refresh 2
ストレージサービス「Azure Storage」の一機能「Azure Blob Storage」は、オブジェクトストレージサービスを提供します。
4月にパブリックプレビューが始まっていた、Azure Blob Storageの論理的な削除(ソフト削除)が、GA(一般提供)になりまいsた。
論理的な削除を有効化しておくと、削除や上書きをしたBlobを、後で復元することができます。
詳細は、更新情報「General availability: Soft delete for Azure Storage blobs」、ブログポスト「Soft delete for Azure Storage Blobs generally available」、ドキュメントをご覧ください。
ストレージサービス「Azure Storage」の一機能「Azure Files」は、SMBプロトコルベースのファイル共有サービスを提供します。
Azure File Syncは、Azure Filesのファイル共有と、オンプレミスのWindows Serverで動作するファイルサーバーとの間で同期を行います。
Azure File Syncは、2017年9月のIgnite 2017カンファレンスで、パブリックプレビューがリリースされていました。
オンプレミスのWindows ServerにインストールするAzure File Sync Agentについては、1月にリリースされていたRefresh 1に続いて、今回、Refresh 2がリリースされました。このリリースは、Azure File SyncのGA前の最後のリリースになります。
詳細は、更新情報「Refresh 2 release for Azure File Sync preview」をご覧ください。
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