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現場で程よい頑丈さの超タフネススマホ、パナ「TOUGHBOOK FZ-T1」

2018年05月29日 20時00分更新

文● オカモト/ASCII編集部

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 パナソニック モバイルコミュニケーションズは、頑丈さが売りの新型ハンドヘルド「TOUGHBOOK FZ-T1」を発表した。発売は10月を予定する。ドコモ夏スマホとして提供される「TOUGHBOOK P-01K」とは仕様を共有しているが、FZ-T1では本体上部にバーコードリーダーを搭載するなど、より業務用途を前提としたモデルとなる。ドコモ/auそれぞれのネットワークに対応した2モデルのほか、Wi-Fi版も用意される。

世界の現場で活躍するモバイル端末になりそうだ

 公共、物流、小売と、さまざまな現場業務で活躍する同社の頑丈ハンドヘルドは2014年からTOUCHPADというブランドでリリースされてきたが、今回ノートPCと同じ、TOUGHBOOKブランドに統一してのリリースとなった。

1000回の連続落下にも耐えるという頑強な筐体が特長

よりスマートフォンライクなスタイルで登場した
TOUGHBOOKブランドのスマートフォン

 従来モデル「FZ-X1」「FZ-N1」との違いとしては、室内での利用を前提に頑丈さは若干抑えられているものの、スマホ感覚で利用でき、ポケットにも入るサイズに小型化。また価格も大幅に引き下げられた(FZ-N1が15万円前後だったのに対し、FZ-T1は8万円前後)。

屋内利用が中心という前提で開発されたため、耐落下性能などは従来モデルより若干下回るが、耐久性テストなどはしっかりとクリアしている

 とはいえ、TOUGHBOOKならではの頑丈設計に妥協はない。たとえば耐落下試験については米国務総省のMIL規格準拠のテストを上回り、コンクリート面への6面での150cm落下のほか、100cmからの1000回連続落下、300gの鋼球を80cmの高さからディスプレーに落とすといった試験をクリアしている。

 現場で役立つ操作性という意味では、本体上部に装備されているバーコードリーダーが挙げられる。バーコードリーダー専用機と同等の機能を持ち、流通業界で用いられている約40種のバーコードや連続的な読み取りにも対応している。さらに雨に濡れた状態や手袋での操作にもモード切替でサポートする。

本体上部に専用機と同等のバーコードリーダーを搭載し、流通の現場などで活躍する。濡れた状態など、どんな場面でも活躍可能だ

 業務用途が中心となると、コンシューマー用よりもずっと長い期間、端末が動作することが求められるが、本体から直接着脱できるバッテリーによって、その点もフォローにしている。このバッテリーはロックレバーを2方向に動かす必要があることで、落下しただけで簡単に外れたりすることがないほか、さらに別の小型バッテリーを本体に内蔵することで、動作中のバッテリー交換も可能である。業務用端末では認証作業のために、端末の起動後、実際に利用が可能になるまで時間がかかるケースがあるため、こうしたバッテリーのホットスワップに対応しているのだという。

 業務に合わせてアクセサリーも充実している。企業内で大量の端末を利用するケースに備え、5連式のバッテリーチャージャーやクレードルなどを用意。案件ごとの対応になるというが、大型倉庫での利用を想定し、数メートル先のバーコードを読み取れるオートレンジバーコードリーダーも開発しているとのこと。

バッテリーは消耗品として交換可能で、長期間の利用が可能。アクセサリー類も充実

 今後もさらに人手不足が進行していくであろう日本を中心に、世界のさまざまな現場を救う端末へと成長させていこうとする狙いが見られた発表会だった。

同社の専用モバイル端末とともに。ソフトやサポートも含めたソリューションで展開している

本体上部は若干分厚く、バーコードリーダーが内蔵。これでも従来モデルと比べると、かなり薄くなっている。バッテリーのロックも頑強

パナソニック「TOUGHBOOK FZ-T1」の主なスペック
ディスプレー 5型液晶
画面解像度 720×1280ドット
サイズ 約75×154×13.1~17.5mm
重量 240g(予定)
CPU Snapdragon 210 1.1GHz
(クアッドコア)
内蔵メモリー 2GB
内蔵ストレージ 16GB
外部ストレージ microSDXC(最大2TB)
OS Android 8.1
無線LAN IEEE802.11n(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 リア:800万画素
バッテリー容量 3200mAh
防水/防塵 ○/○(IP68)
USB端子 microUSB

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