KDDI・沖縄セルラーは、5月11日(金)~13日(日)の3日間、au NAHAにて古い携帯を充電してデータを取り出すイベント「おもいでケータイ再起動」を開催しました。
おもいでケータイ再起動は、昨年8月のau NAGOYAを皮切りに、au SENDAI、au FUKUOKAとKDDIの直営店舗で開催。那覇は4ヵ所目となります。今回は過去最高となる約280名のユーザーが来場しました。
沖縄でもすぐに開催したかった
イベント参加は無料で、他社ユーザーや他社の携帯電話の再起動も受け付けOK。再起動した携帯電話のデータを印刷してプレゼントしたり、利用中のスマホに移行していつでも見られるような状態にします。
端末の充電に成功し、待ち受け画像が出てきた時には歓声が響き渡ったり、スタッフの皆さんも試行錯誤・臨機応変にあの手この手で再起動に挑戦するなど、すごくアットホームな雰囲気で開催されていました。
長らく充電していないリチウムイオン電池は過放電となり、通常の充電器では充電できなくなります。また「充電端子が破損して、充電できなくなったから機種変更をする」といった方も多いため、昔使っていた携帯電話を家庭で再起動するのは難しいものです。
おもいでケータイ再起動では「テスター」と呼ばれる機械を使い、バッテリーを単体で充電することで再起動が可能になります。
「テスターは、AEDのような装置」とおっしゃるのは、このイベントの発起人、KDDI広報部の西原氏。テスターによって過放電状態を抜け出すと、通常の充電器も充電できるようになります。
当初は、社内にわずかに残っていた使い古したテスターをイベントに使用。製造も終了していたため「テスターをどう確保するか」と悩んでいたところ、イベントの趣旨に賛同した製造メーカーの社長さんが立ち上がり、再びテスターを生産。新しいテスターを確保でき、復活のノウハウも蓄積されてきたため、(前回取材した)名古屋の時よりも再起動の時間が短縮されていました。
会場では他社の携帯電話に対応すべく、さまざまな端子の充電ケーブルが並んでいます。
おもいでケータイ再起動はKDDIの広報部で立ち上げたプロジェクト。これまでKDDI直営店にて開催され、今後もKDDI直営店にて開催予定です。
沖縄でのauは、KDDIではなくグループ会社の沖縄セルラーが運営しています。au NAHAも沖縄セルラーの直営店です。
2社は良好な関係とはいえ、グループ会社なので会社間での調整が必要になります。開催はもっと先に……と思いきや、イベントの趣旨に賛同した沖縄セルラー側がスムーズな段取りで進めたため(まだ開催していないKDDI直営店がある中)、4番目の開催が実現しました。
いつもは裏方で、ユーザーと直接は対面しない本社勤務の人たちが、ぎこちない笑顔で再起動をする所にもドラマがありました。
大盛況のまま終わったおもいでケータイ再起動、今後はau OSAKA(秋)、au SAPPORO(冬)、au SHINJUKU(来春)で開催予定です。