ファーウェイは10日、ノートPCの「MateBook X Pro」と「MateBook D」、タブレットの「MediaPad M5」(8型と10型)の4機種を発表した。
同社のヤン・ヨン氏によるプレゼンテーションでは、前モデルのMateBook Xは今でも売れ続けており、ドイツのオスカーと呼ばれる「IFデザイン賞」を受賞したことを紹介し、世界初のファンレスノートPCであること、Dollby ATMOSにも世界で初めて(ノートPCで)対応したことをアピールした。
今回発表されたMateBook X Proはそれらの優位点をすべて受け継いだうえで、大幅にバージョンアップしている。外見的にはフレームが非常に狭くなり画面占有率91%のフルディスプレーを実現した。さらにディスプレーはタッチパネルになったことで、直感的に操作できるようになったことも大きな進化点だ。
また、インカメラも通常であればディスプレー上部にあるのだが、ファンクションキーの並びに、飛び出すポップアップカメラとして搭載された。下からのアングルになってしまうが、このことについてファーウェイ デバイス 日本・韓国リージョン プレジデントの呉波氏に聞いたところ「上部にあると、背景に映っていけないものは映りやすくなってしまう。セキュリティー的にこの角度がいいだろうということで、このようになった。また、カメラをしまえることで、常に見られている感もなくなる」とのことだった。
スペックはディスプレーがアスペクト比3:2の13.9型(3000×2000ドット、260ppi)、CPUは第8世代Intel Core i7/i5(クアッドコア)、さらに独立GPU(グラフィックス)としてNVIDIA GeForce MX 150を搭載。2つのUSB Type-Cポートのうち1つはThunderbolt 3としても使えるなど、スキがない。本体サイズは約304×217×14.6mm。重さは約1.33kgなので、画面サイズとタッチ対応を考えればまずまずだろう。
発売は6月15日で、現在は予約受付中。価格はCore i5モデルが16万1784円、Core i7モデルが22万6584円。
また、同じノートPCでも15.6型の「MateBook D」も発表。こちらはビジネス向けでスペックはそこそこ高いが価格は抑えめというモデル。解像度はフルHDで、CPUは第8世代Intel Core i7/i5、メモリー8GB、HDD1GB、SSD128GBという構成。本体サイズは約358×239×16.9mmで、重さは約1.9kgなので、自室やオフィスに置いて仕様する前提だろう。
発売日は5月18日で、価格はi7モデルが12万7224円、i5モデルが9万4824円とMateBook X Proに比べると安くなっている。
8型と10型のタブレットも登場!
「HUAWEI MediaPad M5 Pro/M5」
タブレットでもシェアを広げるファーウェイはニューモデルを投入。「HUAWEI MediaPad M3」の後継モデルにあたる8.4型の「HUAWEI MediaPad M5」と10.8型「HUAWEI MediaPad M5 Pro」の2モデルを発表した。
HUAWEI MediaPad M5は8.4型(2560×1600ドット)、SoCはHUAWEI Kirin960(オクタコア)、メモリー4GB、内蔵ストレージ32GBでWi-FiモデルとLTEモデルの2種類をラインナップ。サイズは124.8×212.6×7.3mm、重さは320g。カラバリはスペースグレーのみ。
エンタメに特化したモデルで、有名オーディオブランドの「Harman/Kardon」のサウンドチューニング、ハイレゾ音源再生対応など、高精細な2Kディスプレーと合わせて動画やゲーム時に映画館やコンサート会場のような臨場感が味わえる。また、8.4型というサイズも持ち運びしやすいので、家でも外でも場所を選ばずに使える。
発売日は5月18日で、価格はWi-Fiモデルが4万824円、LTEモデルが4万9464円。
また、10.8型のHUAWEI MediaPad M5 Proはデジタルペンの「HUAWEI M-Pen」に対応したクリエイティブなモデル。スペックはHUAWEI MediaPad M5とほぼ同じで、内蔵ストレージが64GBと多くなっている。サイズは258.7×171.8×7.3mmで重さは500g。カラバリはシャンペンゴールドのみ。
発売は5月18日、価格はWi-Fiモデルのみで5万9184円。
なお、呉波氏によると「8.4型は主力のサイズで、一番売れています」とのこと。10型はそのサイズから使い所を選ぶが8型は気軽に持ち運べるので、ニーズが高いようだ。
さらに呉波氏は「われわれは常にユーザーのニーズを重要視している。スマホからタブレット、PCまでユーザーからの声を反映しているのです。これからもユーザーの皆様に満足してもらえる製品を届けられるよう、進化に励みます」と日本市場への意気込みを語った。