退会は簡単に行なえるか?
今回紹介のサービスにユーザー登録したものの、「読みたい本がなかった」「各サービスのシステムに馴染まなかった」など、さまざまな理由で退会したくなることもあるはず。そこで、簡単に退会ページにたどり着けるかどうかなどを確認してみた。
Amazonや楽天のように個別サービスの退会が行なえないもののほか、BOOK☆WALKERのように、SNSアカウントによるユーザー登録の場合は退会に際し問い合わせフォームから連絡する必要があるなど、ユーザーにとってはやや負担となるサービスがある点を覚えておくといいだろう。
また、すべてのサービスに共通しているのは、退会すると購入しダウンロード済みとなっている書籍が読めなくなることだ。どうしても手元に置いておきたい本がある場合には、電子書籍ではなく、紙媒体版を入手したほうがいいだろう。ポイントサービスを行なっている場合は、そのポイントも失効となる。
アカウントを再登録しても書籍やポイントは復旧しないので、メールマガジンなどがうっとうしい程度であれば、そうしたオプションを切ってアカウントを保持し続けたほうがいいだろう。
Amazon Kindle
Amazonのサービスのひとつという扱いで、Kindleだけをやめることはできないようだ。そのため、Amazonすべてのサービスを受けられなくなるアカウント閉鎖のみ可能な模様。ページ上部の「アカウント&リスト」やページ下部の「ヘルプ」から、「アカウントサービス」→「アカウント設定」→「アカウントを閉じる」へとたどっていくと、カスタマーサービスに連絡することでアカウント閉鎖が行なえる。
BookLive!
「Myページ」の「ユーザー設定」内にある「退会」から手続きが行なえる。
BOOK☆WALKER
「マイページ」の「BOOK☆WALKERを退会する」を選択すれば退会手続きが行なえるが、処理が完了するまで1週間ほどかかる場合がある。
SNSアカウントでユーザー登録をしている場合はマイページから退会を行なえず、「お問い合わせフォーム」から連絡する必要がある。
eBookjapan
「マイページ」の「会員情報の確認・変更」から「ユーザー登録解除」手続きを行なえる。
honto
「Myページ」の「アカウント」から「退会手続き」を選択し、「退会申請」を行なえばよい。
紀伊國屋書店kinoppy
紀伊國屋書店ウェブサイトの「会員メニュー」内にある、「退会」より連絡を行なえば退会できる。「会員メニュー」に入れない場合は、電子メールを使った退会も可能。詳細は「退会の方法」ページを参照してほしい。
楽天 kobo
楽天会員のサービスのひとつという扱いのため、楽天を退会することでkoboのサービスを辞めることができる。koboだけ退会ということはできない。手順としては、楽天会員情報の「ヘルプ・問い合わせトップ」にある「楽天会員から退会したい」から、退会手続きを行なえばよい。
SDメモリーカードへの保存、“まとめ読み”に向いた機能に注目
今回の比較で、Amazon Kindle以外のサービスは、日本のマンガを読む文化に対応してか、SDメモリーカードへの保存や同一シリーズをまとめて表示するといったことが可能になっていることが多い。日本だけに向けたアプリであるため、国内からの要望に応えやすいということもあるのだろうか。
その一方で、(比較が難しいため今回触れなかったが)Amazonは間違えて購入した際もすぐに連絡すればキャンセルできるといった、サービス面での対応がしっかりしているのも事実だ。
電子コミック・電子書籍デビューを目論んでいる人は、今回の比較を参考にしつつ、自分に合ったサービスを見つけてもらえれば幸いだ。