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子どもがSNSをきっかけとして性被害にあうケースが増えている。新潟では昨年11月、68歳の男性被疑者がSNSで知り合った12歳の女子児童に現金をわたす約束をして、ホテルでわいせつな行為をはたらいたとして児童買春の疑いで検挙されている。警察庁が26日に傾向や事例などを公表した。
警察庁によれば、出会い系サイトをきっかけとした被害を受けたこどもの数は平成20年から平成29年までの9年間で724人から29人まで減少した。一方SNSがきっかけとなって被害を受けたこどもの人数は792人から1813人へと2倍以上に増えている。被害児童は高校生と中学生が約9割を占める。
被害児童数がもっとも多いSNSはツイッターで、1813人中695人と被害児童の約4割が使っていた。ほかは「ひま部」(181人)、LINE(105人)、ぎゃるる(97人)とつづく。
SNSをきっかけとした事犯の検挙事例としては以下のようなものがある。
19歳の男性被疑者が、SNSで知り合った16歳の女子児童に男性客相手の買春をさせようと考え、女性になりすまし、同SNSで買春相手を募り、男性客6名とそれぞれ引き合わせた上、ホテルの客室内等においてわいせつな行為をさせた。(昨年11月・京都府)
37歳の男性被疑者、21歳の男性被疑者の2名が、SNSに援助交際を求める書き込みをしていた16歳の女子児童に交際希望者を装って接触し、背後にヤクザがいるなどと言って同児童を脅迫し、裸の画像を撮影した上、被疑者らの自宅でわいせつな行為をした。(昨年11月・宮城県)
68歳の男性被疑者が、SNSで知り合った12歳の女子児童に対し、対償として現金を供与する約束をしてホテルの客室内で同児童とわいせつな行為をした。(昨年11月・新潟県)