さとうなおきの「週刊アジュール」 第30回
Azure App ServiceがHTTP/2をサポート
Azure Storageがオフライン記録媒体からのデータ移行に対応
2018年04月20日 09時00分更新
こんにちは、さとうなおきです。「週刊アジュール」では、先週の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。
Azure Storage:オフラインメディアインポート
ストレージサービス「Azure Storage」のオフラインメディアインポートプログラムが発表されました。
このプログラムは、パートナーのソリューションを活用して、ディスク、テープ、SAN、NAS、ビデオカセットといったさまざまなメディア内のデータのAzure Storageへの移行を支援します。
詳細は、ブログポスト「Offline media import for Azure」、Azureのオフラインメディアインポートをご覧ください。
Azureポータル:ダッシュボードのアップロード、ダウンロード
Azureポータルは、WebベースのAzureの管理コンソールです。
Azureポータルのダッシュボードを、JSON形式でアップロード、ダウンロードできるようになりました。このJSON形式は、プログラムによるダッシュボード作成で使うものと同じ形式です。
詳細は、更新情報「Upload/download Azure dashboards」をご覧ください。
Azure Log Analytics:ログデータ量の上限の指定
Azure Log Analyticsは、Azureやオンプレミス環境のリソースのログを収集、分析するサービスです。
Azure Log Analyticsで、1日あたりに受信するログデータ量の上限を指定できるようになりました。これによって、想定外のデータ量増加や、それによる料金の増加を回避できます。
詳細は、更新情報「Define a data volume cap in Log Analytics」、ドキュメントをご覧ください。
Azure App Service:HTTP/2のサポート、3月のアップデート
Azure App Serviceは、Webアプリ、Web API、モバイルバックエンドをホストするためサービスです。
Azure App Serviceで、HTTP/2がサポートされました。
HTTP/2は、既定では無効化されています。AzureポータルでのHTTP/2の有効化には近日対応予定です。現時点では、Azureポータルで、リソースエクスプローラーを使って、HTTP/2サポートを有効化する必要があります。
詳細は、ブログポスト「Announcing HTTP/2 support in Azure App Service」をご覧ください。
また、Azure App Serviceの3月のアップデートがリリースされました。次のような機能が追加されています。
- Azureポータルの「概要」ブレードに、新しいタイルが追加されました。
- 2017年12月に、Basic以上のプランでHTTPSのみの構成がサポートされていました。今回、Free、Sharedプランでも、HTTPSのみの構成がサポートされました。
- Azure App Serviceの証明書、ドメインに関する多数の問題が解決され、品質が向上しました。
詳細は、ブログポスト「March 2018 App Service update」をご覧ください。
Azure SQL Database:Visual Studio Code拡張機能のアップデート
SQL Server、リレーショナルデータベースサービスのAzure SQL Database、データウェアハウス(DWH)サービスのAzure SQL Data Warehouse向けの、Visual Studio Code拡張機能「mssql」がアップデートされました。
また、mssql拡張機能のインストール数が100万を超えました。Visual Studio CodeでT-SQL開発を行っている方は、是非お試しください。
詳細は、ブログポスト「Celebrating 1M installations milestone for mssql extension for VS Code with another update」、mssql拡張機能をご覧ください。
Azure SQL Data Warehouse:パフォーマンスレベルのアップグレード、Azureポータルのサポート強化
2017年9月のIgnite 2017カンファレンスで、Azure SQL Data Warehouseの、コンピューティングに最適化されたパフォーマンスレベルのプレビューが発表されていました。
今回、既存の弾力性に最適化されたパフォーマンスレベルのユーザーが、Azureポータルでコンピューティングに最適化されたパフォーマンスレベルにシームレスにアップグレードできるようになりました。
詳細は、更新情報「Optimize performance by upgrading SQL Data Warehouse」、ブログポスト「Seamlessly upgrade Azure SQL Data Warehouse for greater performance and scalability」、ドキュメントをご覧ください。
AzureポータルにおけるAzure SQL Data Warehouseのサポートが強化されました。
- Azure Monitorのメトリックをサポート
- 一時停止を行おうとした際に、実行中のクエリがあった場合に、警告を表示
- Azure Analysis Servicesとの統合
詳細は、更新情報「Enhanced portal capabilities for Azure SQL Data Warehouse」、ブログポスト「Enhanced capabilities to monitor, manage, and integrate SQL Data Warehouse in the Azure Portal」をご覧ください。
Azure Data Factory:Azure Databricksノートブックアクティビティ
Azure Data Factoryは、データ統合サービスです。
Azure Databricksは、Apache Sparkベースの分析プラットフォームのサービスです。
3月のAzure DatabricksのGA(一般提供)の際に、Azure Data FactoryにAzure Databricksノートブックアクティビティが追加されました。
このアクティビティを使うと、Azure Data FactoryのパイプラインからAzure Databricksノートブックを呼び出して、データ処理を行うことができます。
詳細は、更新情報「Support for operationalizing Azure Databricks notebooks」、ブログポスト「Ingest, prepare, and transform using Azure Databricks and Data Factory」、ドキュメントをご覧ください。
それでは、また来週。
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