「Xperia XZ Premium(SO-04J)」は発売日に購入したので、使い始めたから約10ヵ月が経過しました。4Kディスプレーをはじめ、おおむね満足しているのですが、ほかのメーカーのハイエンドモデルと比較すると、やや物足りない点もあります。また、MWC 2018では「Xperia XZ2」シリーズも発表になっています。ただ自分がXperia XZ Premiumで感じている物足りなさは、Xperia XZ2シリーズでも解決していません。
物足りなさのうち、一番気になっているのが有線による外部ディスプレーへの出力です。Xperia XZ PremiumはType-CコネクターにHDMI変換アダプターなどを接続しても、外部ディスプレーへ映像を出力できません。
スマートフォンで撮影した写真や動画をテレビなどに出力するのにいちばん簡単なのが有線です。せっかくスーパースローモーションなどおもしろい動画が撮影できるので、手軽に大きな画面で見られないのは残念。また、Netflixなどの動画コンテンツをテレビやプロジェクターで観たいというユーザーも多いはず。Xperia XZ Premiumは4Kディスプレーなので、端末自身のディスプレーは高品質、高精細。なので、Xperia XZ Premiumのディスプレーでも十分満足ですが、大きな画面で観たいときもあるわけです。
最近では外部ディスプレーに接続すると、パソコン風のインターフェースに切り替わるPCモードを搭載しているモデルも登場しています。PCモードもあると便利ですが、とりあえず外部ディスプレーへの出力には対応してほしいところ。
Type-Cで言うと、もっとソニーからType-C対応の周辺機器も出してほしいですね。特に外部マイクが欲しい。Xperia XZ2シリーズからイヤホンジャックも廃止されるので、もしXperia XZ Premiumの後継が出るならそれに倣うと予想できます。Type-Cを使ったソニーらしいイヤホンやマイクを期待したいです。
もうひとつの物足りなさは、Wi-Fiブリッジ機能がないことです。モバイル通信でインターネットに接続して、Wi-Fiでほかの機器に分配するのではなく、公衆無線LANサービスなどにWi-Fiで接続して、さらにWi-Fiでほかの機器に分配する機能です。
これもサムスン電子やファーウェイといった海外メーカーには標準で搭載されている機能。これがあるとホテルのWi-Fiサービスなどに接続するとき便利なんです。接続設定はスマートフォンだけで、ほかの機器は同じ設定で接続できるので、何台も設定する必要がありません。
最後はやはりカメラ機能。Xperiaシリーズのウリだった960fpsでのスーパースローモーション撮影ですが、ほかのメーカーのスマホにも搭載されるようになります。そうなるとシングルカメラでは機能的にも画質的にもちょっと厳しい感じ。
ソニーモバイルはMWC 2018で、デュアルカメラを使った次世代のカメラシステムを開発中と発表しています。Xperia XZ2シリーズには搭載されませんでしたので、Xperia XZ Premiumの後継機に乗るのではと期待してしまいます。
まだしばらくXperia XZ Premiumを使っていく予定ですが、次世代モデルにはこういった点が反映されているとうれしいですね。
※Xperia XZ Premium SO-04J/Android 8.0.0で検証しました。
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