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2016~2021年の市場予測を公表、データ/AI活用を背景にスケールアウト型の比率がさらに拡大へ

国内ファイル/オブジェクトストレージ市場は10%超の伸び、IDC予測

2018年04月12日 06時30分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 IDC Japanは2018年4月11日、2016~2021年の国内ファイル/オブジェクトストレージ市場予測を発表した。データ量そのものの急速な増加に加えて、データ活用やAI活用による高度分析へのニーズも背景として、同期間の年間平均成長率(CAGR、市場支出額ベース)は10.5%、特にスケールアウト型ソリューションの高い伸びを予測している。

2016~2021年の国内ファイル/オブジェクトストレージ市場 支出額予測(Source: IDC Japan, 4/2018)

 IDCでは、2021年の国内ファイル/オブジェクトストレージ市場の支出額を1431億8600万円と予測している。前述のとおり、2016年(877億6500万円)からの年間平均成長率は10.5%となる。

 2017年の支出額は929億2100万円となる見込みで、前年比成長率は7.1%。IDCでは、ファイルストレージにおけるスケールアウト型比率の拡大が継続し、商用SDS(Software-Defined Storage)製品によるスケールアウト型オブジェクトストレージの構築が堅調を維持したことから、「スケールアウト型ソリューションへのシフトがよりいっそう進んだ」と指摘する。

 スケールアウト型ソリューションへのシフトは今後も勢いを増す見込み。セグメント別の予測では、同期間のスケールアウト型ソリューション支出額は年間平均成長率22.3%と予測されている。

 IDC Japan エンタープライズインフラストラクチャ シニアマーケットアナリストの宝出幸久氏は、デジタルトランスフォーメーションが進展するなかで、ビジネス価値の創出を目的としたデータ活用の重要性が高まることを指摘。それに伴って「データの急速な増加や、新たに発生する大容量データの管理に対応すると共に、コグニティブ/AIシステム技術を活用した高度な分析ニーズへの対応が普及の鍵となる」と述べている。

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