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春のヘッドフォン/イヤフォン買い替え計画 第1回

この春のベストバイなヘッドフォンを選ぶ!

2018年04月02日 12時00分更新

文● 鳥居一豊、編集●ハシモト/ASCII編集部

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小型・軽量化で使いやすさもアップ!
ソニーの新スタンダード「MDR-1AM2」

ソニー「MDR-1AM2」

ソニー「MDR-1AM2」。各部のデザインなどはほぼ同じ印象だが、比べてみるとハウジングなどが1周りコンパクトになっているのがわかる

 ここからはミドルクラスの実力の高いモデルを紹介していこう。価格帯は1~3万円前後のものが充実しており、1万円未満の入門クラスを使っていた人のグレードアップにもおすすめの価格帯だ。

 この価格帯は少々高いと感じる人もいるかもしれないが、人気がある価格帯で、音質的な実力も一気に高まるし、各社が力の入ったモデルを投入しており、選択の幅も広い。自分の好みに合ったモデルを選ぶ時、いろいろと試せる価格帯でもある。

 まずは有線タイプ。ソニーの新スタンダードモデルとなる「MDR-1AM2」(3万2270円)だ。従来のMDR-1Aと比べると外観のデザインは踏襲しているが、サイズが一回りコンパクトになり、重量約187gと軽量化も実現。

イヤーパッド内にあるドライバーユニット。上級機から受け継いだ「フィボナッチパターングリル」を採用しているのが特徴。ケーブルは脱着が可能だ

イヤーパッド内にあるドライバーユニット。上級機から受け継いだ「フィボナッチパターングリル」を採用しているのが特徴。ケーブルは脱着が可能だ

 小型・軽量化はしているが、アルミコートLCP振動板は40mm口径と従来のモデルと同様。振動板の形状を最適化した新開発のものを採用する。

 これに、上級機モデルで採用された「フィボナッチパターングリル」を組み合わせ、スムーズな超高域特性を実現している。

 もう1つの特徴としては、通常のステレオミニ端子のコードと、バランス接続用のコードも付属している点。ソニーのウォークマンの上級機など、バランス接続ができるモデルと組み合わせて楽しめるようになっているのだ。

解像感と量感をうまく両立した質の高い音

MDR-1AM2の装着イメージ

MDR-1AM2の装着イメージ

 試聴は通常のステレオミニ接続で行なったが、これまでのモデルと同じく広帯域でバランスの整った音をきちんと受け継ぎながら、細かなニュアンスの再現や空間の広がりといったデリケートな表現力がさらに向上しており、音楽の情感が豊かになったと感じる。

 小型・軽量化で心配だった低音域もしっかりと伸び、解像感と量感をうまく両立。質の高い音だ。

 このあたりは、ソニーのヘッドフォンの顔ともいえるMDR-1シリーズの最新モデルで、実に満足度の高いものになっている。

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