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地味に撮るのがむずかしい桜だけど……:

カメラ初心者が桜の写真を撮る「LUMIX DC-TX2」レビュー

2018年03月30日 16時00分更新

文● モーダル小嶋/ASCII

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花に寄って撮ることでだいぶわかりやすくなる
ズームもマクロもいけるTX2はやはり便利

花にグッと寄ると、後ろがボケてくれて、「桜の花を撮っているのね」とわかりやすくなります

青空をバックにして、露出高めで撮るとよい感じに

 TX2で桜を撮るときは、花が固まっているところにズームでズズズッと寄ると、かなりそれっぽくなります。この光学ズームと、1型センサーのあわせ技がスマホにはできない芸当。コンパクトサイズで15倍ズームで1型だからTX2はえらいのです。

 ちなみにマクロも優秀で、W端時で3cm、T端時で1mまで被写体に近づいて撮影できる。望遠もできる、マクロもできる。お花見ではかなり役立つカメラといえるでしょう。

TX2のマクロは3cmまで寄れます。ここまで花に寄る必要があるかはともかくとして

幹から直に生えているような花も撮りやすいですが、写真のように上にある枝や花のせいで陰になりがち

 ここまでは桜に寄った写真でしたが、近景として桜をいれた構図で撮る場合は、人物を入れて木の高さをわかりやすくするとよいそうです。とはいっても、ネットに投稿する場合は、見ず知らずの人の顔を全世界に公開しないよう気をつけてください。

 まあ、筆者は長年ASCII.jpの記事内で自分の顔が使われまくっているため、ネットで己の姿を見ることにもう慣れましたが、これは相当レアな事例だと思います。

桜ではなくて比較対象として人を入れて、桜に寄りすぎずちょっとぼかすようなイメージでしょうか

桜が咲きほこっている様子を引きで撮る。比較対象があると、花が満開です、という状況がわかりやすいですよね。それにしてもボートが多い

カメラの機能で効果をつけてみるのもアリ

 TX2は、撮影前に好みの色味や画質(コントラストや彩度など)の調整ができる「フォトスタイル」機能を搭載しています。あざやかに色を表現する「ヴィヴィッド」や、単色で表現できる「モノクローム」など全7種類を用意。

 自分好みに被写体にあわせて設定しましょう。基本的には、デフォルトではそれほどおおげさな表現にはならない印象です。桜を撮る場合、あざやかになる「ヴィヴィッド」あたりを使うとおもしろいかも。逆に、モノクロ系はわかりにくくなる可能性もありますね。

スタンダード

彩度高め、コントラスト高めの「ヴィヴィッド」

「風景」。青空や緑をあざやかにし、風景撮影に適した効果が出るとのこと。被写体(桜)の色が薄いためか、「ヴィヴィッド」とあまり変わらないですね

豊かな階調で被写体を描き出すという「L.モノクローム」。桜の写真にはちょっと違うかも

 写真にフィルター効果をかけられる「クリエイティブコントロール」もあります。いまどきのデジカメには当たり前の機能ですが、TX2は全22種類とかなり豊富。こちらはかなり効果がわかりやすく出る印象でした。

色を強調した「ポップ」。とくに青い色が鮮明になる感じ

色あせた写真の雰囲気を出す「レトロ」。SNS投稿などによいかも

全体を少しぼかす「ソフトフォーカス」。けっこう大胆に効果をかけてきます

トイカメラで撮影したような「トイポップ」。なかなか変わった雰囲気になる

セピア色の画像効果、その名も「セピア」。桜の花にはちょっと地味かも

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