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カスタマイズにまつわる「スキルと時間のギャップ」を解消する

kintoneカスタマイズに悩むすべてのユーザーにうれしい「gusuku Customine」

2018年03月27日 15時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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 2018年3月27日、kintoneのインテグレーションを手がけるアールスリーインスティテュートは、ノンプログラミングでkintoneのカスタマイズを可能にする「gusuku Customine(グスク カスタマイン)」のプレビュー版を公開した。発表会で登壇したアールスリーインスティテュートCIOの金春利幸氏は、kintoneカスタマイズにおけるスキルと時間のギャップを指摘。今回発表したgusuku Customineによって「kintoneの世界が変わると思う」とアピールした。

アールスリーインスティテュートCIO 金春利幸氏

ユーザー自身が継続的な業務改善を行なうために

 開発コードで「gajumaru」と呼ばれていたgusuku Customineは、画面にパーツを並べるだけでJavaScriptを自動生成し、ボタンを押せばkintoneをカスタマイズできるようにするサービス。CustomineはCustomizeとmineを組み合わせた造語で、カスタマイズを自らのものにするという意味があるという。

 アールスリーインスティテュートCIOの金春利幸氏は、kintoneを活用すべくカスタマイズを進めていくと「スキル」と「時間」のギャップにさいなまれると指摘する。スキルのギャップとは、本質的には業務改善はユーザー自身が継続的に行なうべきだが、「JavaScriptを書かないといけないという段階で、カスタマイズ自体をあきらめてしまう人が非常に多い」(金春氏)というもの。もう1つが「時間のギャップ」はカスタマイズを行なうとなった段階で、仕様の伝達や実装、動作確認に時間がかかってしまうことだという。こうした課題を解消するために開発したのが、gusuku Customineになる。

kintoneカスタマイズでぶち当たる「スキルのギャップ」

 gusuku Customineでは対象のアプリを選ぶと、左側に「やること」、右側に「条件」が表示され、両者を選択できるようになる。開発担当の西島幸一郎氏からは、「営業先の感度が高いレコードのみを色分けする」「特定のフィールドを更新したら、レコード全体を更新する」といったデモが行なわれたが、ほとんどの処理がポイント&クリックで完了し、JavaScriptを意識しないでカスタマイズが実現できた。現状、数式を直接入力する部分がいくつかあるが、製品版ではGUIのメニューで利用できるようになるという。

アールスリーインスティテュート 西島幸一郎氏

業務リーダーのみならずシステム開発会社もうれしい

 対象ユーザーはプログラミングスキルを持たない現場リーダーや現場からの要望にスピーディに対応したい情シス、生産性の高いカスタマイズサービスを提供したい開発会社など、幅広いユーザーが対象。「kintoneのシステム開発会社はgusuku Customineを使うことで、迅速にカスタマイズを提供できるようになる」(金春氏)という。

 予定価格(税抜)は、「スターター」が5カスタマイズごとで3万円、「アドバンスド」が1000アプリまでで85万円/年、1000アプリまでkintoneライセンス込みの「ライセンスパック」が3000円/月。同日公開されたプレビューリリースは無償で利用でき、今夏を予定している有料サービス開始後も特別ディスカウントを用意する。サポートは当面オープンフォーラムで無償提供し、正式リリース時には個別のアプリに対するカスタマイズの方法を有償のアドバンスドサポートで提供する予定となっている。

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